MISC

2010年1月

高圧純水洗浄による超伝導ブースターの性能回復

第22回タンデム加速器及びその周辺技術の研究会報告集
  • 株本 裕史
  • ,
  • 竹内 末広
  • ,
  • 石崎 暢洋
  • ,
  • 吉田 崇宏*
  • ,
  • 石黒 貴之*
  • ,
  • 山口 和司*

開始ページ
129
終了ページ
132
記述言語
日本語
掲載種別

原子力機構東海タンデム加速器の後段には重イオンのエネルギーを増強するための超伝導ブースターが設置されており、1994年の運転開始以来、毎年40日程度のマシンタイムを提供している。建設当初は1空洞あたりに4WのRF電力を入力したときの加速電界が5.0MV/m前後であったが、現在では4.0MV/m付近まで低下してきている。超伝導加速空洞では表面のクリーンさが非常に重要であり、内部のニオブ表面へ金属粉やゴミ等が蓄積すると、高電界を発生させた時にトンネル効果で電子の電界放出現象(フィールドエミッション)が起こる。電子は高周波電場により加速されてニオブ表面に衝突し、発熱や2次電子放出を引き起こすため加速電界が著しく制限される。われわれは高圧純水洗浄の技術を用いて性能の回復を試みることにした。洗浄装置を製作して試験を行ったところ良好な結果が得られており、オンラインの空洞に対しても適用する予定である。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5020313

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