2014年4月 - 2018年3月
東アジア〈日常学としての民俗学〉の構築に向けて:日中韓と独との研究協業網の形成
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(A) 基盤研究(A)
日中韓の東アジアの民俗学が、もう一方の極に位置するドイツ民俗学の、市民運動的実践との協働性や、その鍵概念である〈日常〉を、いかにして包摂できるか、各国の異なる蓄積や方法を組み合わせることで、共創的にこれを検討した。口承研究に特化してきた中国では、生活世界や日常実践に焦点を当てる研究に強みを発揮するのに対し、「普通の人びと」の生活財を悉皆調査で記録化する韓国では、そこに暮らし向きを読み解く生活財生態学が盛んである。いずれ東アジアにおいても、地域分権的な市民本位の文化政策や住民主体のガバナビリティを築く〈社会-文化〉概念の受容が、喫緊の課題となることを明らかにした。
- リンク情報
- ID情報
-
- 課題番号 : 26244052
- 体系的課題番号 : JP26244052