2021年4月 - 2025年3月
ソーシャルデザインの人類学的研究:生活・地域・人をどう生み出すか
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
現在、デザインを通して社会をよりよいものにしようという「善い」・「ヒューマンスケールの」・「コンテクストに応じた」営為が、様々な領域で行われている。そうした営為は「ソーシャルデザイン」と総称できるが、それらに対し、我々はどう向き合い、関わればよいのか。本研究はSDの実践について、生活・地域・教育の領域において、それを推し進める「準専門家」の実践に着目して研究することで、SDに対して文化人類学からどのような関わり方が可能なのかについての知見を提示する。それによって、現代的な、様々な力と人々の関係が錯綜する状況をふまえて、「生を規定する政治や経済の大きな力を批判し、よりよい社会のあり方を模索する」という文化人類学が従来目指してきた方向性を受け継ぎつつ練り直し、人類学や近接学問領域の蓄積、さらに公共的な実践に対して貢献することが、本研究の目的である。
2021年度は5月に研究会を行い、研究方針を確認し、各自の具体的な研究対象について、文献その他の手法で研究を進める予定であった。新型コロナウイルス感染症の流行状況を受け、対面での研究会は断念したが、代わりにオンラインで1~2か月に1回程度の研究会を行い、相互の研究の進捗状況や情報共有を進めた。また、オンライン研究会では本研究に関わる2名の方をお招きし、その活動について報告していただいた。
他方、現地での調査もまだ十分には行いにくい状況のところもあり、感染状況や現地の反応の様子を見ながら進めている。
2021年度は5月に研究会を行い、研究方針を確認し、各自の具体的な研究対象について、文献その他の手法で研究を進める予定であった。新型コロナウイルス感染症の流行状況を受け、対面での研究会は断念したが、代わりにオンラインで1~2か月に1回程度の研究会を行い、相互の研究の進捗状況や情報共有を進めた。また、オンライン研究会では本研究に関わる2名の方をお招きし、その活動について報告していただいた。
他方、現地での調査もまだ十分には行いにくい状況のところもあり、感染状況や現地の反応の様子を見ながら進めている。
- ID情報
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- 課題番号 : 21H00641
- 体系的課題番号 : JP21H00641
この研究課題の成果一覧
絞り込み
論文
2-
文化人類学研究 24 74-92 2024年1月 査読有り
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文化人類学研究 24 66-73 2024年1月 査読有り筆頭著者
書籍等出版物
1-
昭和堂 2022年5月 (ISBN: 4812221250)
講演・口頭発表等
4-
2023年6月4日
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日本文化人類学会第57回研究大会分科会C「ともに書くことの公共人類学:大学生との共同出版事業をめぐる1.5次エスノグラフィ」 2023年6月4日
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国立民族学博物館共同研究「海外フィールド経験のフィードバックによる新たな人類学的日本文化研究の試み」 2022年3月11日 招待有り
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県立広島大学 地域基盤研究機構 地域課題解決セミナー「学生とともに地域で動く:他大学の試みに学ぶ」 2022年2月2日 招待有り