2018年4月 - 2021年3月
〈日常学としての民俗学〉の創発性―世相史的日常/日常実践/生活財生態学の国際協働
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
- 課題番号
- 18H00780
- 体系的課題番号
- JP18H00780
- 担当区分
- 研究分担者
- 配分額
-
- (総額)
- 17,160,000円
- (直接経費)
- 13,200,000円
- (間接経費)
- 3,960,000円
最終年度であるため、「日常学としての民俗学」としての初学者向けのテキストを、研究代表者および研究分担者を中心に作成、出版したのをはじめ、研究雑誌『日常と文化』を8号(2020年10月)、9号(2021年3月)と刊行し、「日常学としての民俗学」の広報・普及に努めた。
テキストの刊行は、これまで2期に及んだ科研研究会(前期の科研タイトルは「東アジア〈日常学としての民俗学〉の構築に向けて―日中韓の研究協業網の形成」)の総決算でもあり、〈いま・ここ〉にある人びとの生を、その生活や日常、文化を、ミクロな視点と同時代の世相や社会との絡みのなかで捉える民俗学=「生きる技法」を捉える民俗学として提示してみた。
日中韓の3か国語のよる国際学術交流のための研究雑誌『日常と文化』も、蓄積が2号付加されて、基盤的プラットホームとしてほぼ定着したといえる。第8号では日本の若手研究者の投稿を掲載したが、中国から若い研究者の投稿もあり、東アジアの若手民俗学者に少しずつ浸透してきており、本・科研費終了後も、引き続き、所属メンバーで刊行してゆくことになった。
また2021年3月6日にはオンラインで、「家族・日韓・日常学―民俗学を展望する」と題したミニシンポジウムも行った。岩本が基調講演をし、韓国東国大学校の南根祐と、関西学院大学の山泰幸がコメントを行った。
加えて本科研の研究班Aである世相篇研究会では、柳田國男『明治大正史世相篇』第1章の注解を完成させ、ホームページ上で公開した。
なお、研究分担者の門田は、ヨーロッパにおけるアカデミズムの民俗学と博物館展示がいかに連動しているかを調べるため、トロイヒトリンゲン博物館、シュバービエン博物館(以上ドイツ)、アルクティクム博物館、ルオスタリンマキ博物館、農業博物館(以上フィンランド)を訪れ、資料調査と巡検を実施した。
テキストの刊行は、これまで2期に及んだ科研研究会(前期の科研タイトルは「東アジア〈日常学としての民俗学〉の構築に向けて―日中韓の研究協業網の形成」)の総決算でもあり、〈いま・ここ〉にある人びとの生を、その生活や日常、文化を、ミクロな視点と同時代の世相や社会との絡みのなかで捉える民俗学=「生きる技法」を捉える民俗学として提示してみた。
日中韓の3か国語のよる国際学術交流のための研究雑誌『日常と文化』も、蓄積が2号付加されて、基盤的プラットホームとしてほぼ定着したといえる。第8号では日本の若手研究者の投稿を掲載したが、中国から若い研究者の投稿もあり、東アジアの若手民俗学者に少しずつ浸透してきており、本・科研費終了後も、引き続き、所属メンバーで刊行してゆくことになった。
また2021年3月6日にはオンラインで、「家族・日韓・日常学―民俗学を展望する」と題したミニシンポジウムも行った。岩本が基調講演をし、韓国東国大学校の南根祐と、関西学院大学の山泰幸がコメントを行った。
加えて本科研の研究班Aである世相篇研究会では、柳田國男『明治大正史世相篇』第1章の注解を完成させ、ホームページ上で公開した。
なお、研究分担者の門田は、ヨーロッパにおけるアカデミズムの民俗学と博物館展示がいかに連動しているかを調べるため、トロイヒトリンゲン博物館、シュバービエン博物館(以上ドイツ)、アルクティクム博物館、ルオスタリンマキ博物館、農業博物館(以上フィンランド)を訪れ、資料調査と巡検を実施した。
- ID情報
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- 課題番号 : 18H00780
- 体系的課題番号 : JP18H00780
この研究課題の成果一覧
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論文
2-
日常と文化 (11) 1-21 2023年3月 査読有り筆頭著者
-
実践民俗学研究 (39) 165-201 2022年2月 査読有り招待有り筆頭著者