2015年7月
学生に対するカリキュラム外支援と教員の「外部化」―ケア労働としての教育という視点から―
日本高専学会誌
- 巻
- 20
- 号
- 3
- 開始ページ
- 39
- 終了ページ
- 42
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- 日本高専学会
学校教育の現場においてその責務とされる活動の範囲は拡大しつづけており,カリキュラム外教育がおおきな部分をしめるようになってきている.学校化社会として概念化されているこうした状況の是非とはべつに,そうした状況にいかに学校と教員が対応するかの検討が本稿の課題である.カリキュラム外教育のかなりの部分,教員が職務として学生に対してとる支援行動は,ケア労働としてとらえることができる.教員のバーンアウトなどを原因とする学生支援自体の破綻をさけ,ケア労働を有効に機能させるためには,教員が学校内において学生に対してしめる評価権力保持者としての位置の逆機能に注目し,教員をケア労働の外側におき,非教員スタッフによる支援体制を構築することが不可欠である.
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/110009984910
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA12492360
- URL
- http://id.ndl.go.jp/bib/026672510
- ID情報
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- ISSN : 1884-5444
- CiNii Articles ID : 110009984910
- CiNii Books ID : AA12492360