2019年3月
モラルチャレンジ 実践・臨床倫理(no.9) 事例検討 ホームレス状態にある人と精神科病院 精神科病院は高齢化した身寄りのない生活困窮者の住まいとしての役割を負うものなのか
老年精神医学雑誌
- ,
- 巻
- 30
- 号
- 3
- 開始ページ
- 304
- 終了ページ
- 313
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (株)ワールドプランニング
高齢者が強制退去等によって突然ホームレス状態になるときに、大家や不動産会社から連絡を受けた行政機関が、精神科病院への入院によって「住まい」を確保しようとすることは珍しいことではない。近代精神科病院の一つの起源はホームレス状態にある人たちの収容施設にあり、かつて精神科病院は不安定居住にある人の住まいとしての社会の要請があったのだろう。しかしながら現代において、もっぱら住む場所がないことを理由に入院というかたちで居所を提供する配慮は、とりわけそれを非自発的入院という形態で行うことは、やはり限りなく収容に近い。精神科の非自発的入院は、人権を大幅に制限することと引き換えに行われるものであることを、まずは精神医療に携わるわれわれが強く認識する必要がある。(著者抄録)
- リンク情報
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- URL
- https://search.jamas.or.jp/index.php?module=Default&action=Link&pub_year=2019&ichushi_jid=J02464&link_issn=&doc_id=20190405270011&doc_link_id=40021853550&url=https%3A%2F%2Fci.nii.ac.jp%2Fnaid%2F40021853550&type=CiNii&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00003_1.gif
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- ID情報
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- ISSN : 0915-6305
- 医中誌Web ID : 2019169802