2010年4月
周産期のメンタルヘルスと虐待予防のための育児支援システムに関する研究(2)-医療機関からの検討-
子どもの虐待とネグレクト
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- 巻
- 12
- 号
- 1
- 開始ページ
- 69
- 終了ページ
- 77
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- (一社)日本子ども虐待防止学会
先駆的な取り組みを行っている医療機関に、周産期のメンタルヘルスと虐待予防の育児支援システムに関するインタビュー調査を行い、その基本構造と構築化を検討した。その結果、6つの観点が抽出された。繰り返される情報収集とその対策、スタッフ間と文書による情報共有、院内システムと子ども虐待対応組織、地域との連携システム、院内の教育活動、課題であった。これらより、院内システムの基本構造の要素は、疑いを持つ、情報を収集する、複数で検討する、専門職へ連携する、支援を継続する、である。この基本構造は活性化されると、構築化へ向かう。すなわち、<疑いを持つ>は研修や啓発へ移行し、<情報を収集する>は、アセスメントと情報の集積・共有へ向かう。<複数で検討する>は子ども虐待対応組織へ、<専門職に連携>と<支援を継続>は、院内ネットワークと地域ネットワークへ移行する。得られた経路から再び基本へ循環を繰り返していくことで、その施設の特性や規模に適したシステムが構築されていく。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 1345-1839
- 医中誌Web ID : 2010207689