2017年4月 - 2020年3月
大型鯨類をバイオセンサーとした中深層生態系観測
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(B) 若手研究(B)
本研究では、動物搭載型記録計を用いて大型ハクジラ類の行動や栄養状態の変化を指標として、中深層生態系を観測する手法を確立することを目指している。
平成30年度においては、長期の行動データの取得に向け、五島列島周辺海域において、マッコウクジラの若オス二頭に衛星発信器の装着を行った。1頭は5月下旬から約1か月間にわたって(個体番号1)、もう1頭は7月下旬から約一週間にわたって追跡することが出来た(個体番号2)。計140地点で、水温・行動データを取得し、解析を進めている。個体1では、追跡していた期間、30km四方の非常に狭い範囲で移動を繰り返しており、個体2でも同様の傾向がみられた。数少ないデータではあるものの、夏期においてマッコウクジラの若オスは非常に狭い海域を集中的に利用していた可能性が示唆された。
餌の捕獲の際に特異的な加速度波形を検出するために、飼育下のハナゴンドウ3頭を対象に実験を行った。飼育個体に動物搭載型のビデオカメラと加速度ロガーを吸盤で取り付けた。なお、本実験では実験に先立ち吸盤装着への順化を実施した。順化の過程で吸盤の装着を忌避しないと認められる個体のみを実験に用いた。5m四方の生簀内で個体が自由に遊泳できる状況で、投餌を行った。動物搭載型ビデオカメラから得られた映像と加速度ロガーの記録を擦り合わせ、捕獲に特異的な波形を検出した。
平成30年度においては、長期の行動データの取得に向け、五島列島周辺海域において、マッコウクジラの若オス二頭に衛星発信器の装着を行った。1頭は5月下旬から約1か月間にわたって(個体番号1)、もう1頭は7月下旬から約一週間にわたって追跡することが出来た(個体番号2)。計140地点で、水温・行動データを取得し、解析を進めている。個体1では、追跡していた期間、30km四方の非常に狭い範囲で移動を繰り返しており、個体2でも同様の傾向がみられた。数少ないデータではあるものの、夏期においてマッコウクジラの若オスは非常に狭い海域を集中的に利用していた可能性が示唆された。
餌の捕獲の際に特異的な加速度波形を検出するために、飼育下のハナゴンドウ3頭を対象に実験を行った。飼育個体に動物搭載型のビデオカメラと加速度ロガーを吸盤で取り付けた。なお、本実験では実験に先立ち吸盤装着への順化を実施した。順化の過程で吸盤の装着を忌避しないと認められる個体のみを実験に用いた。5m四方の生簀内で個体が自由に遊泳できる状況で、投餌を行った。動物搭載型ビデオカメラから得られた映像と加速度ロガーの記録を擦り合わせ、捕獲に特異的な波形を検出した。
- リンク情報
- ID情報
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- 課題番号 : 17K12813
- 体系的課題番号 : JP17K12813