2019年4月
ODS鋼被覆管の超高温クリープと急速加熱バースト強度について
Journal of Nuclear Materials
- 巻
- 516
- 号
- 開始ページ
- 347
- 終了ページ
- 353
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.1016/j.jnucmat.2019.01.052
一般的に耐熱マルテンサイト鋼の高温でのクリープ強度はオーステナイト鋼に比較し劣ることが知られているが、超高温である1000$^{\circ}$Cにおける9Cr-ODS鋼被覆管のクリープ強度は、耐熱用オーステナイトステンレス鋼と比較しても卓越強度を示すことが明らかになった。1000$^{\circ}$Cでのクリープ強度は、650から850$^{\circ}$Cのデータを使用し定式化し、予想した破断強度よりも高いものであった。この優れた強度は、9Cr-ODS鋼の母相が$\alpha$から$\gamma$相に相変態することに起因すると考えられる。また、9Cr-ODS鋼被覆管の急速加熱バースト強度も、一般的な11Cr-耐熱マルテンサイト鋼であるPNC-FMS被覆管に比較し高い傾向であった。累積損傷和(CDF)を使用し解析することにより、ある程度の精度をもって、過渡時や事故時の9Cr-ODS鋼及びPNC-FMS被覆管の寿命予測が可能となることを示すことができた。
- リンク情報
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- DOI
- https://doi.org/10.1016/j.jnucmat.2019.01.052
- URL
- https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5063613
- Scopus
- https://www.scopus.com/inward/record.uri?partnerID=HzOxMe3b&scp=85060937755&origin=inward
- Scopus Citedby
- https://www.scopus.com/inward/citedby.uri?partnerID=HzOxMe3b&scp=85060937755&origin=inward
- ID情報
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- DOI : 10.1016/j.jnucmat.2019.01.052
- ISSN : 0022-3115
- SCOPUS ID : 85060937755