御製日誌
明治天皇御製研究
明治天皇は、近代日本の発展の原点と制約を知る上で大切な役割を働いてきている。
明治天皇は和歌(短歌)をたくさん詠んだ。
その子、大正天皇は、漢詩をたくさん詠んだ。
その子、昭和天皇は、どうであったか。
その子、平成天皇は、どうであるか。
何をひきついでいるのか。
分析方法は、星野岩男の立場が重要である。
明治天皇御製新講
「御製に対する初期の考へ方は普通の歌の考へを以て之を拝したもおんであって、従つて歌としての専門的解釈が當然必要とされたのである。ところが明治天皇の御製は歌の方程式だけでは解けないものがある。そこで御製は国民教育の目的を以って作られた最もわかりいい勅語であるといふような考へ方に進んできた。」
「今ここに明治天皇御製新講を公にしようとする著者の立場は、その第一期及び第二期のいづれでもない。強いて言へば第三期時代に属すると言ふべきであらう。第三期の時代とは御製を以て明治天皇の御思想の全部表現と仰ぐのである。」
1 短歌・和歌の研究家、歌人の視点
2 天皇が詠んだ対象の専門家の視点
軍人としての視点。あるいは、治世者としての視点。
3 人間としての天皇に視点
生活、仕事、個人としての思い。
生活は、歌人の視点でもよいかもしれない。
明治天皇の御製は、9万3千余で、公開されているのは8900。
約1割。これらの選定に、短歌と政治(軍事)に集中しているのかも。
人間としての歌が何割はいっているだろうか。
明治天皇は和歌(短歌)をたくさん詠んだ。
その子、大正天皇は、漢詩をたくさん詠んだ。
その子、昭和天皇は、どうであったか。
その子、平成天皇は、どうであるか。
何をひきついでいるのか。
分析方法は、星野岩男の立場が重要である。
明治天皇御製新講
「御製に対する初期の考へ方は普通の歌の考へを以て之を拝したもおんであって、従つて歌としての専門的解釈が當然必要とされたのである。ところが明治天皇の御製は歌の方程式だけでは解けないものがある。そこで御製は国民教育の目的を以って作られた最もわかりいい勅語であるといふような考へ方に進んできた。」
「今ここに明治天皇御製新講を公にしようとする著者の立場は、その第一期及び第二期のいづれでもない。強いて言へば第三期時代に属すると言ふべきであらう。第三期の時代とは御製を以て明治天皇の御思想の全部表現と仰ぐのである。」
1 短歌・和歌の研究家、歌人の視点
2 天皇が詠んだ対象の専門家の視点
軍人としての視点。あるいは、治世者としての視点。
3 人間としての天皇に視点
生活、仕事、個人としての思い。
生活は、歌人の視点でもよいかもしれない。
明治天皇の御製は、9万3千余で、公開されているのは8900。
約1割。これらの選定に、短歌と政治(軍事)に集中しているのかも。
人間としての歌が何割はいっているだろうか。
明治天皇御製 の数に関する調べの現状
明治天皇御製の歌数を確認作業中。
1 出典確認
1.1 類纂新輯明治天皇御集」、明治神宮、1990年11月1日
「序」には、「今日、明治天皇の御製およそ十万首」とあり、「後記」には「そもそも御製の総数は九萬三千三十二首 もとより数の上で和歌市場の記録であるが、その総てを収めたものを御全集と称し、そのうちから前記の如く撰出、公刊されたのである。」とある。
「御全集百五十七冊(昭憲皇后御歌集四十七冊を含む)は、宮内廳侍従職に、又一部は京都御所に保管されてゐた。」とある。明治天皇御製は百十冊。
1.2 明治神宮
「明治天皇さまは立派な御体格で、剛毅果断であらせられた反面、御仁徳高く博愛の心に富ませられ、またユーモアを解せられたお方であったと伝えられています。また天皇さまは、和歌をお好みになり、御一代にお詠みになった御製(ぎょせい)の数は9万3千余首に及んでおり、常に国家国民の繁栄と世界の平和を祈念された尊い大御心を拝することができます。」
出展 1.1を想定
1.3 宮内庁
宮内庁宮内公文書館・明治神宮共催展示「宮中の和歌-明治天皇の時代-」の開催について
「本展示では,ご生涯で約9万3千首余りの御製をお詠みになり和歌を大切にされた明治天皇が,伝統を踏まえ,また時代の変化に対応しどのように和歌を受け継がれたかを,明治神宮宝物殿と宮内庁宮内公文書館に所蔵されている資料でたどりました。」
出典 1.1を想定
1.4 宗教法人 東京都神社庁
生命の言葉 一月
明治天皇(めいじてんのう)
「また、和歌を好まれ、九万三千首の御製をお詠みになられた。」
www.tokyo-jinjacho.or.jp
出典(上記のURLで見当たらず)
1.5 文献 明治天皇御製の公開と「聖蹟」 : 田中光顕・児玉四郎の活動を事例として,清水 裕介 ,パルテノン多摩博物館部門研究紀要
下表を例示している。合計すると九万四千を超える歌がある。
重複、旧歌の混入などがないか確かめたい。
また、拝見して検討したい事項がある。
出典 宮内庁。重複、他の作品が混じっていないか未確認。
1.6 西野神社 社務日誌 2006-12-25 大正天皇
「嘉仁親王に和歌を教えられたのは、本居宣長の曾孫に当たる本居豊頴で、大正天皇は生涯で2,600首の和歌を作られ、その作風は高く評価されています。しかしこの数は、93,032首も作られた明治天皇や、10,000首近く作られた昭和天皇と比べると遥かに少なく、むしろ嘉仁親王が得意とされていたのは和歌よりも漢詩の方で、大正天皇は歴代天皇の中では最も多い1,367首もの漢詩を作られています。」
出典1.1を想定
1.7 田中久三 aka 田中紀峰のサイト。
「明治天皇御製だが、93032首という全集は皇室に153冊の写本として残されているという。」
出典 1.1を想定
1.8 四方の海 hear44のブログ
「明治神宮のおみくじ、大御心は
明治天皇さまの和歌93032首、昭憲皇太后さまの和歌27825首より、
15首ずつ合計30首選び、それに解説文を付したものとなっています 。」
出典 明治神宮の大御心
1.9 [神社]日本人が初詣に訪れる神社NO.1! 明治神宮のパワーに癒されよう!!
「大御心は明治天皇と昭憲皇太后から15首ずつ計30首あり、解説文とともに記されているので分かりやすいのです。ちなみに明治天皇は93032首、昭憲皇太后は27825首と、大変多くの歌を作られています。」
出典 明治神宮 文献名なし、大御心の写真には記述なし。
1.10 大御心 アプリ
「現代の我々はあたかも天皇を物言わぬ存在と考えていますが、歴代の天皇も和歌という形で言葉を発し続け、民と温かい心の交流をして、民に寄り添って来ました。例えば、明治天皇は生涯で93032首の和歌を詠みました。」
出典1.1を想定
1.11 しきしまのみちと天皇 - 日本の感性をよみがえらせよう - Yahoo!ブログ
「明治天皇は歴代天皇の中でも群を抜いて膨大な数、何と93032首の歌を残されました。未発表のものを合わせればもっと多い数を詠まれたと考えられます。」
出典 1.1 を想定
1.12 御製にみる明治天皇の教育思想, 影山 昇, 東京水産大学論集,34巻, 1999-03-29
「明治天皇の御製は実に九万三〇三二首の膨大な数にのぼっているが、ここでは前掲「明治天皇御製集・全」中から謹抄して、明治天皇の御製について考察する。」
出典1.1 を想定
2 図書館所蔵確認
国立国会図書館
3 関連文献調査
国立国会図書館
1 出典確認
1.1 類纂新輯明治天皇御集」、明治神宮、1990年11月1日
「序」には、「今日、明治天皇の御製およそ十万首」とあり、「後記」には「そもそも御製の総数は九萬三千三十二首 もとより数の上で和歌市場の記録であるが、その総てを収めたものを御全集と称し、そのうちから前記の如く撰出、公刊されたのである。」とある。
「御全集百五十七冊(昭憲皇后御歌集四十七冊を含む)は、宮内廳侍従職に、又一部は京都御所に保管されてゐた。」とある。明治天皇御製は百十冊。
1.2 明治神宮
「明治天皇さまは立派な御体格で、剛毅果断であらせられた反面、御仁徳高く博愛の心に富ませられ、またユーモアを解せられたお方であったと伝えられています。また天皇さまは、和歌をお好みになり、御一代にお詠みになった御製(ぎょせい)の数は9万3千余首に及んでおり、常に国家国民の繁栄と世界の平和を祈念された尊い大御心を拝することができます。」
出展 1.1を想定
1.3 宮内庁
宮内庁宮内公文書館・明治神宮共催展示「宮中の和歌-明治天皇の時代-」の開催について
「本展示では,ご生涯で約9万3千首余りの御製をお詠みになり和歌を大切にされた明治天皇が,伝統を踏まえ,また時代の変化に対応しどのように和歌を受け継がれたかを,明治神宮宝物殿と宮内庁宮内公文書館に所蔵されている資料でたどりました。」
出典 1.1を想定
1.4 宗教法人 東京都神社庁
生命の言葉 一月
明治天皇(めいじてんのう)
「また、和歌を好まれ、九万三千首の御製をお詠みになられた。」
www.tokyo-jinjacho.or.jp
出典(上記のURLで見当たらず)
1.5 文献 明治天皇御製の公開と「聖蹟」 : 田中光顕・児玉四郎の活動を事例として,清水 裕介 ,パルテノン多摩博物館部門研究紀要
下表を例示している。合計すると九万四千を超える歌がある。
重複、旧歌の混入などがないか確かめたい。
また、拝見して検討したい事項がある。
M11以前 | 4657 | 20 |
M12 | 691 | 5 |
M13 | 809 | 5 |
M14 | 33 | 3 |
M15 | 1623 | 11 |
M16 | 3879 | 27 |
M17 | 3156 | 26 |
M18 | 4314 | 14 |
M19 | 2701 | 19 |
M20 | 799 | 7 |
M21 | 6 | 1 |
M22 | 2 | 1 |
M23 | 68 | 5 |
M24 | 23 | 2 |
M25 | 1167 | 9 |
M26 | 954 | 5 |
M27 | 1276 | 7 |
M28 | 8 | 1 |
M29 | 4833 | 40 |
M30 | 1532 | 17 |
M31 | 4629 | 33 |
M32 | 3962 | 25 |
M33 | 2875 | 13 |
M34 | 2466 | 21 |
M35 | 4257 | 42 |
M36 | 3841 | 78 |
M37 | 6482 | 280 |
M38 | 4617 | 197 |
M39 | 5841 | 151 |
M40 | 6536 | 191 |
M41 | 3013 | 76 |
M42 | 4786 | 104 |
M43 | 3611 | 104 |
M44 | 2668 | 56 |
M45 | 1979 | 73 |
付載 | 0 | 18 |
94094 | 1687 |
出典 宮内庁。重複、他の作品が混じっていないか未確認。
明治天皇御製数調(宮内公文書館所蔵) | |
明治天皇御製(文部省, 1922) |
1.6 西野神社 社務日誌 2006-12-25 大正天皇
「嘉仁親王に和歌を教えられたのは、本居宣長の曾孫に当たる本居豊頴で、大正天皇は生涯で2,600首の和歌を作られ、その作風は高く評価されています。しかしこの数は、93,032首も作られた明治天皇や、10,000首近く作られた昭和天皇と比べると遥かに少なく、むしろ嘉仁親王が得意とされていたのは和歌よりも漢詩の方で、大正天皇は歴代天皇の中では最も多い1,367首もの漢詩を作られています。」
出典1.1を想定
1.7 田中久三 aka 田中紀峰のサイト。
「明治天皇御製だが、93032首という全集は皇室に153冊の写本として残されているという。」
出典 1.1を想定
1.8 四方の海 hear44のブログ
「明治神宮のおみくじ、大御心は
明治天皇さまの和歌93032首、昭憲皇太后さまの和歌27825首より、
15首ずつ合計30首選び、それに解説文を付したものとなっています 。」
出典 明治神宮の大御心
1.9 [神社]日本人が初詣に訪れる神社NO.1! 明治神宮のパワーに癒されよう!!
「大御心は明治天皇と昭憲皇太后から15首ずつ計30首あり、解説文とともに記されているので分かりやすいのです。ちなみに明治天皇は93032首、昭憲皇太后は27825首と、大変多くの歌を作られています。」
出典 明治神宮 文献名なし、大御心の写真には記述なし。
1.10 大御心 アプリ
「現代の我々はあたかも天皇を物言わぬ存在と考えていますが、歴代の天皇も和歌という形で言葉を発し続け、民と温かい心の交流をして、民に寄り添って来ました。例えば、明治天皇は生涯で93032首の和歌を詠みました。」
出典1.1を想定
1.11 しきしまのみちと天皇 - 日本の感性をよみがえらせよう - Yahoo!ブログ
「明治天皇は歴代天皇の中でも群を抜いて膨大な数、何と93032首の歌を残されました。未発表のものを合わせればもっと多い数を詠まれたと考えられます。」
出典 1.1 を想定
1.12 御製にみる明治天皇の教育思想, 影山 昇, 東京水産大学論集,34巻, 1999-03-29
「明治天皇の御製は実に九万三〇三二首の膨大な数にのぼっているが、ここでは前掲「明治天皇御製集・全」中から謹抄して、明治天皇の御製について考察する。」
出典1.1 を想定
2 図書館所蔵確認
国立国会図書館
書名 | 編集者 | 出版社 | 年月日 | 数 | 形式 |
明治天皇御製集 | 趣味社 | 大正1年 | 東京 | ||
明治天皇御製歌集 | 手島益雄 | 楽園社 | 大正1年 | 東京 | |
明治天皇御製集 | 千葉胤明 | 大阪毎日新聞社 | 大正11年 | 東京 | |
明治天皇御製 | 国民精神作振会 | 昭和4年 | デジタルデータ | ||
明治天皇御製類纂 | 星野武男 | 明治会本部 | 昭和5年 | 東京 | |
類纂明治天皇御製全集 | 星野武男 | 交蘭社 | 昭和7年 | 東京 | |
明治天皇御製 | 兼子三代吉 | 兼子三代吉 | 昭和9年 | デジタルデータ | |
明治天皇御製 | 小林万吉 | 小林万吉 | 昭和9年,12年 | デジタルデータ | |
明治天皇御製集(抄) | 渡辺偉哉 | 宇宙社 | 昭和10年 | デジタルデータ | |
明治天皇御製集 | 愛之事業社 | 愛之事業社 | 昭和10年 | 関西 | |
明治天皇御製集 | 森内神竜 | 竜墨書道会 | 昭和12年 | デジタルデータ | |
明治天皇御製集 | 順正会 | 昭和13年 | 東京 | ||
明治天皇御製集 | 大日本修養聯盟 | 昭和14年 | デジタルデータ | ||
明治天皇御製集 | 岩淵神風 | 詩吟神風会本部 | 昭和15年 | デジタルデータ | |
明治天皇御製謹抄 | 花田大五郎 | 子文書房 | 昭和15年 | デジタルデータ | |
明治天皇御製集 | 宮内省 | 文岳堂出版部 | 昭和15年 | 東京 | |
明治天皇御製集 | 藤枝雅脩 | 忠誠堂 | 昭和16年 | 東京 | |
明治天皇御製集 | 宮瀬睦夫 | 第一出版協会 | 昭和19年 | デジタルデータ |
3 関連文献調査
国立国会図書館
書名・題名 | 著者 | 雑誌名 | 出版社 | 巻号・発行年 | 所蔵 |
明治天皇御製の公開と「聖蹟」 : 田中光顕・児玉四郎の活動を事例として (1.5に既出) | 清水 裕介 | パルテノン多摩博物館部門研究紀要. | 多摩市文化振興財団 | (11):2013 | 東京 |
明治天皇御製をめぐる昭和十年代--文部省『國體の本義』等と御歌所所員「明治天皇御製謹話」との対比 | 田中 綾 | 日本近代文学会北海道支部会報 | 日本近代文学会北海道支部 | (通号 10) 2007.5 | 東京 |
明治神宮叢書. 第7巻(御集編 1) | 明治神宮 | 国書刊行会 | 2003.4 | 東京 | |
わが仰ぎまつる明治天皇御製 | 明治神宮 | 明治神宮崇敬会 | 1980.3 | 東京 | |
明治天皇御製・昭憲皇太后御歌について | 木俣 修 | 短歌 | 角川学芸出版 | 14(9) 1967.09.00 | デジタルデータ |
明治天皇御製謹解. 下巻 | 三島吉太郎 | 教材社 | 1944 | デジタルデータ | |
明治天皇御製分類謹輯 -- 改訂版. | 水谷実 | 国光社 | 1943 | デジタルデータ |
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