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日誌

短歌研究

うずく、まる 所蔵図書館 18館(民間を除く)


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新鋭短歌シリーズ ネット力計算

 新鋭短歌シリーズのamazon.co.jpでの感想の数、bookmaker, booklogの感想の数と登録数に、重み付けして集計し、それをネット力として番付を作ってみました。

本の購入にどれくらい相関関係があるかは、出版元に検討していただくための資料。

書名番号著者名
出版日amazon感想読メ感想読メ登録booklog 感想booklog 登録ネット力ネット力番付
つむじ風、ここにあります 1木下龍也書肆侃侃房2013/5/257392116974922
タンジブル 2鯨井 可菜子書肆侃侃房2013/5/2503292226620
提案前夜3堀合 昇平書肆侃侃房2013/5/2523391147917
八月のフルート奏者 4笹井 宏之書肆侃侃房2013/8/11261382532823
NR 5天道 なお書肆侃侃房2013/8/108393118316
クラウン伍長6斉藤 真伸書肆侃侃房2013/8/11628397119
春戦争 7陣崎 草子書肆侃侃房2013/9/30174432210310
かたすみさがし 8田中ましろ書肆侃侃房2013/9/3009623181166
声、あるいは音のような 9岸原 さや書肆侃侃房2013/9/3027313209513
緑の祠 10五島 諭書肆侃侃房2013/12/306333258515
あそこ 11望月 裕二郎書肆侃侃房2013/12/305202165723
やさしいぴあの12嶋田 さくらこ書肆侃侃房2013/12/3116813201654
オーロラのお針子 13藤本 玲未書肆侃侃房2014/9/15010472169912
硝子のボレット14田丸 まひる書肆侃侃房2014/9/15216612201495
同じ白さで雪は降りくる15中畑智江書肆侃侃房2014/9/150418174028
サイレンと犀 16岡野 大嗣書肆侃侃房2014/12/1563522671115051
いつも空をみて 17浅羽 佐和子書肆侃侃房2014/12/155312176621
トントングラム 18伊舎堂 仁書肆侃侃房2014/12/15014492141119
タルト・タタンと炭酸水19竹内 亮書肆侃侃房2015/3/1339401211128
イーハトーブの数式20大西久美子書肆侃侃房2015/3/131519165025
それはとても速くて永い 21法橋ひらく書肆侃侃房2015/3/130620084626
Bootleg22土岐友浩書肆侃侃房2015/6/1607420127518
うずく、まる 23中家菜津子書肆侃侃房2015/6/1629445141147
惑亂24堀田 季何書肆侃侃房2015/6/1658272910111
永遠でないほうの火 25井上 法子書肆侃侃房2016/6/1208441178814
羽虫群 26虫武 一俊書肆侃侃房2016/6/1215300116322
瀬戸際レモン 27蒼井 杏書肆侃侃房2016/6/120528185424
夜にあやまってくれ 28鈴木 晴香書肆侃侃房2016/9/1201130521
水銀飛行29中山俊一書肆侃侃房2016/9/123310034327
青を泳ぐ。 30杉谷 麻衣書肆侃侃房2016/9/1202100420
黄色いボート 31原田 彩加書肆侃侃房2016/12/11




0
しんくわ 32しんくわ書肆侃侃房2016/12/9




0
Midnight Sun 33佐藤 涼子書肆侃侃房2016/12/9




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合計99


432851495606203451
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新鋭短歌シリーズ

うずく、まる (新鋭短歌シリーズ)
中家菜津子
書肆侃侃房(2015/06/16)
値段:¥ 1,836




声、あるいは音のような (新鋭短歌シリーズ9)
岸原 さや
書肆侃侃房(2013/09/30)
値段:¥ 1,836


つむじ風、ここにあります (新鋭短歌シリーズ1)
木下龍也
書肆侃侃房(2013/05/25)
値段:¥ 1,836


イーハトーブの数式 (新鋭短歌シリーズ)
大西久美子
書肆侃侃房(2015/03/13)
値段:¥ 1,836


惑亂 新鋭短歌シリーズ
堀田 季何
書肆侃侃房(2016/06/04)



八月のフルート奏者 (新鋭短歌シリーズ4)
笹井 宏之
書肆侃侃房(2013/08/01)
値段:¥ 1,836


やさしいぴあの (新鋭短歌シリーズ12)
嶋田 さくらこ
書肆侃侃房(2013/12/03)
値段:¥ 1,836


硝子のボレット (新鋭短歌シリーズ14)
田丸 まひる
書肆侃侃房(2014/09/15)
値段:¥ 1,836



提案前夜 (新鋭短歌シリーズ3) (新鋭短歌 3)
堀合 昇平
書肆侃侃房(2013/05/25)
値段:¥ 1,836


クラウン伍長 (新鋭短歌シリーズ6) (新鋭短歌 6)
斉藤 真伸
書肆侃侃房(2013/08/01)
値段:¥ 1,836




Bootleg (新鋭短歌シリーズ)
土岐友浩
書肆侃侃房(2015/06/16)
値段:¥ 1,836


あそこ (新鋭短歌シリーズ11)
望月 裕二郎
書肆侃侃房(2013/12/03)
値段:¥ 1,836


タンジブル (新鋭短歌シリーズ2) (新鋭短歌 2)
鯨井 可菜子
書肆侃侃房(2013/05/25)
値段:¥ 1,836


春戦争 (新鋭短歌シリーズ7)
陣崎 草子
書肆侃侃房(2013/09/30)
値段:¥ 1,836


トントングラム (新鋭短歌シリーズ18)
伊舎堂 仁
書肆侃侃房(2014/12/15)
値段:¥ 1,836


NR (新鋭短歌シリーズ5)
天道 なお
書肆侃侃房(2013/08/01)
値段:¥ 1,836


夜にあやまってくれ (新鋭短歌シリーズ28)
鈴木 晴香
書肆侃侃房(2016/09/12)
値段:¥ 1,836


永遠でないほうの火 (新鋭短歌シリーズ25)
井上 法子
書肆侃侃房(2016/06/12)
値段:¥ 1,836


いつも空をみて (新鋭短歌シリーズ17)
浅羽 佐和子
書肆侃侃房(2014/12/15)
値段:¥ 1,836


羽虫群 (新鋭短歌シリーズ26)
虫武 一俊
書肆侃侃房(2016/06/12)
値段:¥ 1,836


青を泳ぐ。 (新鋭短歌シリーズ30)
杉谷 麻衣
書肆侃侃房(2016/09/12)
値段:¥ 1,836


瀬戸際レモン (新鋭短歌シリーズ27)
蒼井 杏
書肆侃侃房(2016/06/12)
値段:¥ 1,836


かたすみさがし (新鋭短歌シリーズ8)
田中ましろ
書肆侃侃房(2013/09/30)
値段:¥ 1,836


黄色いボート (新鋭短歌シリーズ31)
原田 彩加
書肆侃侃房(2016/12/11)
値段:¥ 1,836


しんくわ (新鋭短歌シリーズ32)
しんくわ
書肆侃侃房(2016/12/09)
値段:¥ 1,836


Midnight Sun (新鋭短歌シリーズ33)
佐藤 涼子
書肆侃侃房(2016/12/09)
値段:¥ 1,836


オーロラのお針子 (新鋭短歌シリーズ13)
藤本 玲未
書肆侃侃房(2014/09/15)
値段:¥ 1,836


未読

サイレンと犀 (新鋭短歌シリーズ16)
岡野 大嗣
書肆侃侃房(2014/12/15)
値段:¥ 1,836


かたすみさがし (新鋭短歌シリーズ8)
田中ましろ
書肆侃侃房(2013/09/30)
値段:¥ 1,836


緑の祠 (新鋭短歌シリーズ10)
五島 諭
書肆侃侃房(2013/12/03)
値段:¥ 1,836




それはとても速くて永い (新鋭短歌シリーズ)
法橋ひらく
書肆侃侃房(2015/03/13)
値段:¥ 1,836

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中家菜津子 背景


1 かもめ
中家菜津子 @NakaieNatsuko 2014年4月9日
たまもかる沖を眺めるなにもかも風にゆだねる一羽のかもめ
「薔薇色の海」中家菜津子
 雨は月をちぎって降る vol.1

中岡毅雄 @wind_nakaoka 2015年6月22日

中家菜津子『うずく、まる』(書肆侃侃房)より。「ひとときは紅茶を淹れる読みかけの本はかもめのかたちに伏せて」「はじまりとおわりはわたしが決めること檸檬は荷から床にころがる」「素裸で膝をかかえた 太ももに心音だけがとどく雪の日」


ogawa kiyoshi @kaizen_nagoya 2015年8月10日

うずく、まる #中家菜津子#なかいえなつこ#短歌#加藤治郎 p6「ひとときは紅茶を淹れる読みかけの本はかもめのかたちに伏せて」返歌「読書会紅茶を淹れて書きかけの本の感想三分の一」http://bit.ly/1UvZKE7


2 本

とよあかさ【サードニックス】 @toyoakasa22 1月6日

ナイス @kaizen_nagoya 【歌壇 2014年 02月号 [雑誌]】#中家菜津子#フロスト・フラワー#短歌 点滴の右手を庇いを読む装飾文字はほどけていった #返歌 点滴の左手庇い →http://bookmeter.com/cmt/53115582 #bookmeter


あるところに、 @aru_tokoro_ni 2015年5月18日

発禁のから無罪の証拠を探している間に、ショッピングモールに売られている春が勝訴してしまい、クローゼットを開けるとパステルの洪水。靴の箱舟を待つためのストッキングを履くより、雛罌粟のすそに火をつけて町をひとつ燃やしてしまおう中家菜津子「ジェリー・ビーンズ」 vol.5



3 植物
あるところに、 @aru_tokoro_ni 2015年6月28日
炭化したビーンズを公園に蒔いてブリキの如雨露で水をやってくるから待ってて。失いながらかわるがわる満たされてゆく感情の雨あがり、芽吹いてゆくのは植物由来の素直な欲情中家菜津子「ジェリー・ビーンズ」 あるところに、vol.5

ogawa kiyoshi @kaizen_nagoya 2015年8月13日

#うずく#まる#中家菜津子http://amzn.to/1f0KE9L #加藤治郎#書肆侃侃房#短歌 「雪の日の植物図鑑のつめたさを抱えて渡り廊下を歩む」#返歌 雨の日の #植物図鑑 重すぎる抱えずWebに手帖搗けよう http://bit.ly/1DONgmT



中家菜津子 @NakaieNatsuko 2015年8月15日

うずく、まる 中家菜津子 手帖2弾 http://researchmap.jp/jos1c0eyn-2033461/#_2033461 歌集にでてくる植物を誰もが知っているものから、あまり知られていないものまで写真つきで紹介してくださっています。作者冥利につきますね、本当にありがとうございます。@kaizen_nagoya

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皆さんが人にオススメしたい「推し短歌」を教えてくださいby辻聡之

辻聡之    @ stsuji1983      10月7日
皆さんが人にオススメしたい「推し短歌」を教えてください!1首と推薦文200字以内をstsuji1983@yahoo.co.jpまでお送りください。11月の東京文フリで出す同人誌に掲載します。(自薦可、応募多数時選考)10/27(木)22:00〆切。よろしくどうぞ!

ogawa kiyoshi    @ kaizen_nagoya
@ stsuji1983 いつもお世話になっています。(1)推薦文は未発表に限られますでしょうか?未発表に限られない場合には、ネットで公開しながら推敲したいのですが。(2)推薦文内に返歌をつけてもいいでしょうか。(3)三つ(別人別短歌)送ってもいいでしょうか(選んでもらうを含む)?

辻聡之    @ stsuji1983   
@ kaizen_nagoya ご質問ありがとうございます!⑴別の何らかの企画で依頼されて書いたものでなければ、既発表でもかまいません。⑵返歌も大丈夫です。⑶できれば、お一人につき一回の応募でお願いします!

---

公開推敲
「ひとときは紅茶を淹れる読みかけの本はかもめのかたちに伏せて」
 うずく、まる 中家菜津子 書肆侃侃房  2015/6/16 p6,  ISBN: 978-4863851863 

1
amazon.co.jpには、次のように推薦文を書いている。

https://www.amazon.co.jp/dp/4863851863/

とても素敵な歌集です。与謝野晶子以来の衝撃を受けました。大地に根ざしていること、対称性、圧倒的な突破力。「銀の滴降る降る降るまわりに(シロカニべランランビシカン)ささやけば輝きながら凍りつく息」「うずく、まるわたしはあらゆるまるになる月の光の信号機前」「音だけの花火を聴いたぎんいろのテレビのむこうガザにつながる」。三つの力が溢れでています。旭川郊外での暮らし、物事を均衡に捉える眼差し、本質を直接的に発射する表現力。畏れ多いので返歌としてではなく、習作として師事を期待して「うずく、まる 渦に九つ丸をうつ ゴッホを模写した 十歳の夏」「うずく、まる 与謝野晶子を越えてくれ バスクで何もできない私」小学校高学年、中学生、高校生にぜひ読んでほしい歌集。「子供らが初めて触れる善き短歌かってに返歌大会しよう」



2.    @ kaizen_nagoya      2015年8月10日


うずく、まる # 中家菜津子# なかいえなつこ# 短歌# 加藤治郎 p6「ひとときは紅茶を淹れる読みかけの本は かもめ のかたちに伏せて」返歌「読書会紅茶を淹れて書きかけの本の感想三分の一」http://bit.ly/1UvZKE7


3
読書メーターのお茶をのみながら読書会で紹介。


うずく、まる 返歌大会(付録返歌 中家菜津子)

4
夏休み自由研究 中家菜津子 「うずく、まる」



5
うずく、まる 一日

パネラの一人(藪内亮輔)が、この歌をとりあげてくださっていた。
自分は、紅茶を入れ、本をかもめの形にして、写真を撮って、はじめてこの歌のよさがわかったと話しをしたら、かもめからイメージが広がって、この歌はいい歌だとのこと。へえ、藪内亮輔ってすごいと思った。読者視点のある資料も配っていたし。

ちなみに、amazon.co.jpで推した短歌を酷評していた人がいて、とても残念。あまりに残念なので、どういう読者がいる可能性があるかを理解してもらうために、少し記録。

本の批評をするのなら、その読者もろとも批評しないと、
批評したことにならないと思う。

司会をされていた中島さんには、読者視点がない批評は面白くないという話をトイレでしたような記憶。

以下、独白。

5.1
私が、国際規格ISO/IEC 15504part2のエディタをしていたころ、アメリカ、イスラエル、日本だけが、規格の内容に反対し、ヨーロッパ、韓国、中南米が賛成していた。

イスラエルには一度、国際規格の会議で訪問したが、ガザに行くことはできない。
会議場のテルアビブと、歓迎行事でエルサレムに行ったのみ。

テルアビブでは、地元の小学生から、カバンの中は爆弾か?と聞かれた。

国際規格の審議には、イスラム系の国はほとんど参加していない。
この不均衡な活動に相当精神的な苦痛を感じながら、それでもたんたんと仕事をこなしていくしかない。

そんな状況で、テレビからガザにふっと飛んでくれる歌人がいることが、どんなに安らぎになったか、わかるだろうか。

イスラエル、イスラムと仕事で関係したり、しなかったりという偏りを、どう均衡を図るか。ああ、短歌で素直に詠めばいいのだと教えてくれたような気がした。

そんな救いの歌を、そういう読者がいることを知らないふりをして、批評する人は、何を考えているのかさっぱりわからない。

当事者意識がなく、問題解決を図ろうとしているわけでもなく、人の歌を批評する姿勢がわからない。

人の歌を批評するなら、それなりの覚悟をもつか、より本質的な物事を述べればよい。

出版社の方に、本人がその後の活動で、歌ったことについて、さらに展開する覚悟さえあれば、なんの覚悟もない人が、とやかく言うことじゃないとお伝えできたことはとてもよかった。

おまけに、出版社の方は、中家菜津子に、出版社から問いかけた覚悟について、挨拶で説明してくれた。

5.2
取り上げた歌はアイヌ神謡集。

私は、知人が2012年に発行した「今昔秀歌百撰」という冊子の宣伝活動をしていて、
天皇の短歌についてだけ、資料を整理できないでいた。
https://www.amazon.co.jp/dp/4990531221/
https://researchmap.jp/kaizen/今昔秀歌百撰

古事記、日本書紀、萬葉集という古代の資料において、
和歌と天皇制は、切り離しがたく発展してきている。
明治天皇は93032首(新輯明治天皇御集 )
http://www.mkc.gr.jp/seitoku/pdf/f25-2.pdf

また、昭和天皇の時代において、戦争と短歌は必ずしも
独立した関係にはなかった。

そこで、どのように天皇の短歌に対する態度をとればよいか悩んで、
3年間、天皇の短歌について資料を整理できずにいた。

中家菜津子は、旭川の高校を卒業しているとのことで、
アイヌの資料が豊富にある地方で暮らしていたらしい。

さりげなく、アイヌについて詠っているのを見て、
悩むんではなく、自分でわかることを詠えばいいのだと思った。

人が、人として、自分の生きていることについて、
真摯に詠えば、共感してくれる人が世界に一人はいるかもしれない。

そんな可能性に賭けることが大切なんだと感じた。
中家菜津子は、酷評されても関係なく、自分の道を歩ける。

批評した人が、責任もなく、賭けることもなく、生きている
のかもしれないという疑念を撒き散らしているかもしれないという自覚なく。

会場で、堀田季何さん、田中 庸介さん、後日カニエナハさんと話しができたのはよかった。

カニエナハさんの朗読が、話しをするのでなく、
朗読すれば、わかるだろうということを教えてくれた。

つまらないことをいうのは止めようと思った。(上記はその前に記載していたもの)


日常のなんでもない風景を描写した一首。

かもめ という 海、港を連想させる言葉と、
「お茶を飲みながら読書会」というネットの読書会で、
「うずく、まる」を紹介するのに適した短歌。

この短歌の良さは、はじめは意識していなかった。
実際に、投稿するために、
「うずく、まる」を、かもめの形にして、
紅茶と写真を撮ったら、著者の優しさがふっと風にのって
やってきたような気になった。

返歌  読書会紅茶を淹れて書きかけの本の感想三分の一

6-2  原稿用紙に転機しながら推敲

「ひとときは紅茶を淹れる読みかけの本はかもめのかたちに伏せて」中家菜津子「うずく、まる」p6 書肆侃侃房  2015/6/16 ISBN: 978-4863851863
日常のなんでもない風景を描写した一首。「紅茶を淹れ」「読みかけの本」を「かもめのかたちに伏せ」ることは本好きならある。「お茶を飲みながら読書会」というネットの読書会で紹介するのに適した短歌だと思った。この短歌の本当の良さは、はじめは意識していなかった。紹介するために、本「うずく、まる」を、かもめの形にして、紅茶と写真を撮ったら、著者のやさしさがふっと風にのってやってきたような気になった。
返歌 読書会紅茶を淹れて書きかけの本の感想三分の一。
知らない植物、知らない地名、知らない人からの引用など、三分の二はまだ理解できていなかったから感想は三分の一。スタバde朝活読書会で小坂井大輔さんが紹介した詩歌集。ゴッホの絵が表紙だったので、好きになる。amazon.co.jpにあげた感想のうち二首は、自分が悩んでいたことに解を与えてくれた歌。そして、紹介するために取り上げた歌で、著者のやさしさを知った。

6-3  原稿用紙に転機しながら推敲(2)

「ひとときは紅茶を淹れる読みかけの本はかもめのかたちに伏せて」中家菜津子「うずく、まる」p6 書肆侃侃房  2015/6/16 ISBN: 978-4863851863

日常のなんでもない風景を描写した一首。「紅茶を淹れ」「読みかけの本」を「かもめのかたちに伏せ」ることは本好きならある。スタバde朝活読書会で小坂井大輔さんが紹介した詩歌集。ゴッホの絵が表紙だったので、好きになる。amazon.co.jpにあげた感想のうち二首は、自分が悩んでいたことに解を与えてくれた歌。そして、紹介するために取り上げた歌で、著者のやさしさを知った。「お茶を飲みながら読書会」というネットの読書会で紹介しようとしたのがこの歌。この歌の本当の良さは、はじめは意識していなかった。紹介するために、本「うずく、まる」を、かもめの形にして、紅茶と写真を撮ったら、著者のやさしさがふっと風にのってやってきたような気になった。
返歌 読書会紅茶を淹れて書きかけの本の感想三分の一。知らない植物、知らない地名、知らない人からの引用など、三分の二はまだ理解できていなかったから感想は三分の一。

----再度の推敲

「ひとときは紅茶を淹れる読みかけの本はかもめのかたちに伏せて」中家菜津子「うずく、まる」p6 書肆侃侃房  2015/6/16 ISBN: 978-4863851863

日常のなんでもない風景を描写した一首。「紅茶を淹れ」「読みかけの本」を「かもめのかたちに伏せ」ることは本好きならある。スタバde朝活読書会で小坂井大輔さんが紹介した詩歌集。ゴッホの絵が表紙だった。大好き。amazon.co.jpにあげた感想のニ首は、自分が悩んでいたことに解を与えてくれた歌。その後、この歌で、著者のやさしさを知った。「お茶を飲みながら読書会」というネットの読書会で紹介しようとした。この歌の本当の良さは、はじめは意識していなかった。紹介するために、本「うずく、まる」を、かもめの形にして、紅茶と写真を撮ったら、著者のやさしさがふっと風にのってやってきたような気になった。
返歌 読書会紅茶を淹れて書きかけの本の感想三分の一。知らない植物、知らない地名、知らない人からの引用など、三分の二はまだ理解できていなかったから感想は三分の一。

----朝、スタバde朝活読書会で、小坂井大輔さんに見てもらった後で追記。


日常のなんでもない風景を描写した一首。「紅茶を淹れ」「読みかけの本」を「かもめのかたちに伏せ」ることは本好きならある。スタバde朝活読書会で小坂井大輔さんが紹介した詩歌集。ゴッホの絵が表紙だったので好きになる。amazon.co.jpにあげた感想のうち二首は、自分が悩んでいたことに解を与えてくれた歌がある。それとは別に「お茶を飲みながら読書会」というネットの読書会で紹介しようとして選んだ。この歌の良さをはじめは意識していなかった。紹介するために、本「うずく、まる」を、かもめの形にして、紅茶と写真を撮ったら、著者のやさしさがふっと風にのってやってきたような気になった。
返歌 読書会紅茶を淹れて書きかけの本の感想三分の一。知らない植物、知らない地名、知らない人からの引用など、三分の二はまだ理解できていなかったから感想は三分の一。この歌を藪内亮輔が、「うずく、まる」批評会で取り上げていた。ありがとう。

-----
「うずく、まる」をかもめの形にしてくださった方の写真の索引をここに記録します。



とがし ゆみこ @yumicomachi 4月16日

ひととき紅茶れる読みかけかもめかたち伏せて/中家菜津子『うずく、 まる』




とがしゆみこ さんの 写真。圧倒的にいい。
自分が写真を取る際の、視点が甘いと反省。
本がかもめに見えるように取らなきゃ。
自分は周りのものが映り込まないようにに気がいっていて駄目。
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パネルディスカッションの司会の仕方

パネルディスカッション(公開討論会)の司会の仕方

3つのよい例

1 壇上と客席の発言時間が半分半分になるように調整する。
 公開討論は、壇上よりも客席にいる人の知見を最大限に引き出すして、壇上の人たちに勉強してもらうことが重要。そうすれば、客席の方々の顧客満足度はすごく高くなる。
 公開討論会の失敗例は、壇上の人の欲求不満の解決の場にしている司会。

 客席から意見が出ないようであれば、最初は三つくらい質問をして、
 手をあげてもらってもよい。そこから、客席に投げる質問を見出す。
 それでも出ない場合は、特定の客席の人に意見を言ってもらう。

2 壇上が答えられないような質問をする。
 壇上が答えられない質問をして、答えがなければ、客席に発言を求める。例えば、壇上が二つの視点しかなければ、三つ目の視点を司会が提示する。壇上が答えられなければ、客席に発言を求める。

3 壇上同士の議論をより本質的なものに向かうように取捨する。
 壇上で議論が始まれば、論点を整理して、より当日の企画の本質に近い方へ話しを進める。そのためには、当日の企画の仮設を三つ以上設けておく。壇上がそれらの仮設の一方しか代表しない場合には、客席に発言を求める。

 この準備は客席からの意見に対しても同様に用いることができる。企画の仮設の一方だけの発言であれば、他方の意見を次に求める。ただし、壇上の方の作品、知識、経験はあらかじめ調査できるので容易に仕切れるが、客席の方の作品、知識、経験はあらかじめ調査できない可能性があるので、その場で発言の際に、作品、知識、経験などをお聞きして発言との関係をまとめ、確認をとりながら当日の企画にとって重要な点を一点に絞らせてもらう。
 
実験的に成功した方法の例

1 当日、顧客視点で話しができそうな人を、その場でお願いして壇上にあがってもらう。

 壇上にあがってもらう人がいつも見つかるとは限らない。見つかるときはだいたい安定して成功する。壇上のほかの人が、予想していない切り口を示されるので、客席からの意見が活発になる。

2 壇上には、本質的に異なる二つの視点か三つの視点を持つ人にお願いする。二つの視点しか用意していない場合には、司会が三つ目の視点を提示する。
 
3 司会は壇上の人が不得意で発言に戸惑うような質問をあらかじめ用意しておく。答えを客席に求めて、壇上の人たちが勉強できるようにする。司会の責務は、客席の勉強ではなく、壇上の人たちの勉強の場にする。
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みずつき5への投稿「「うずく、まる」読書会、雨」の初出一覧



に投稿させていただいたのは、中家菜津子さんのの「うずく、まる」の読書会での紹介、Twetter等でつぶやいたものなどを中心に水、雨にかかわるものの連作として整理しなおしたものです。


うずく、まる (新鋭短歌シリーズ)
中家菜津子
書肆侃侃房(2015/06/16)
値段:¥ 1,836




読書会紅茶を淹れて書きかけの歌集(ほん)の感想三分の一

うずくまる雨の信号機の前で中家菜津子通るかもしれ

あさくろい手術の跡がみみずほどうずく時にはきょうもまた雨

雨の日に植物図鑑重すぎる抱えられずにWe bに手帖を

「今夏になった」雷言う空に雨が降り晴れ春が征んで

「ありがとう洗って明日返します」謂ってみたいと翌朝思う

これらの初出一覧を記録します。

1 読書会紅茶を淹れて書きかけの歌集(ほん)の感想三分の一

2015年8月10日
うずく、まる>第十六回お茶を飲みながら読書会on theWeb@第二月曜日リンク p6「ひとときは紅茶を淹れる読みかけの本はかもめのかたちに伏せて」返歌「読書会紅茶を淹れて書きかけの本の感想三分の一」リンク


2 うずくまる雨の信号機の前で中家菜津子通るかもしれ

HAZOPによる短歌「うずく、まる 中家菜津子」の鑑賞・分析


うずく、まる 中家菜津子 手帖7弾 TRIZによる短歌鑑賞 

短歌論 配置法 うずく、まる を題材に


これらの変化を網羅してみて、今回の題材みずにちなんだ「雨」を入れてみました。

3 あさくろい手術の跡がみみずほどうずく時にはきょうもまた雨



#中家菜津子 仄白い腹に手術の痕跡がピアノ線ほどはりつめて雨 #返歌 腹黒く手術の跡がみみずほどのたうちまわりまたきょうも雨 #未来 2015年3月号 http://bit.ly/1ICKMKV  #読書メーター#感想 を書けるようオリジナル #登録


今回の連作に入れるにあたって前後との関係から加筆。

4 雨の日に植物図鑑重すぎる抱えられずにWe bに手帖を

うずく、まる 中家菜津子 手帖2弾 植物図鑑



2015年8月10日

p9 「雪の日の植物図鑑のつめたさを抱えて渡り廊下を歩む」
返歌 雨の日の植物図鑑重すぎる抱えずWeb(うぇぶ)に手帖搗(つ)けよう。@kaizen_nagoya

上記を、前後の関係から加筆。

5 「今夏になった」雷言う空に雨が降り晴れ春が征んで

これは未来短歌会 佐伯裕子選歌欄月と鏡集 山口希代子さんへの返歌


#未来短歌会 未来2015年3月号 #佐伯裕子 選 #月と鏡集 #山口希代子 スイッチバックしながら秋は進み行き「今朝冬になった」鴨の言うには #返歌 雨が降り晴れたりしながら春進み「今夏になった」雷が言う #tanka

に加筆。

6 「ありがとう洗って明日返します」謂ってみたいと翌朝思う

中家菜津子さんの歌への返歌へのお返事への返歌

うずく、まる 返歌大会(付録返歌 中家菜津子)


2015年8月5日
「うずく、まる」中家菜津子「はつなつの炭酸水をあけるとき封じられてた吹雪の匂い」返歌。「初恋の炭酸水を開ける時どじを踏んでシャツがべたべた」

8月5日
「返歌ありがとうございます。ハンカチをどうぞ^_^」@NakaieNatsuko
「ありがとう明日洗ってかえします。言ってみたいと翌朝思う」@kaizen_nagoya

最初書いたのは。

ありがとう明日洗って返します。言えばよかった翌朝思う@kaizen_nagoyaやや後ろ向きなので、少し前向きにして返信。今思うと、
「ありがとう洗って明日返します。行ってみたいと翌朝思う」@kaizen_nagoya
でないと、明日洗うのか、明日返すのかが明確でない。
推敲不十分での返信と反省。


ps.
初出はTwitterにも同時に流したものばかり。

千原こはぎさんのTwitterを利用されての短歌活動の趣旨に沿う物を集めて直したつもり。

ご意見、ご質問、ご批判、ご感想をお待ちしています。

Researchmap
「researchmapサービスは、国立研究開発法人科学技術振興機構知識基盤情報部が提供しています。」
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著作権法 第三十二条  
「公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。 
 2  国若しくは地方公共団体の機関、独立行政法人又は地方独立行政法人が一般に周知させることを目的として作成し、その著作の名義の下に公表する広報資料、調査統計資料、報告書その他これらに類する著作物は、説明の材料として新聞紙、雑誌その他の刊行物に転載することができる。ただし、これを禁止する旨の表示がある場合は、この限りでない。」

https://researchmap.jp/kaizen/
小川清は、名古屋市工業研究所研究員で、著作権法第三十二条に基づいて、「研究」目的で、学術雑誌等で良俗となっている引用形式(書名、著者名、出版社名、ISBNまたはISSN、発行年、ページ等)をできるだけ踏襲するようにしています。
 ただし、kindleで購入した電子書籍には紙のページの記載がないものがあり、必ずしもページを特定できないことがあります。章節番号を記載するか、なるべく情報を補充するようにしています。紙でのページが確認できれば、紙のページを追記することがあります。
 引用の分量は、分野によって妥当な範囲が異なるかもしれません。それぞれの学術分野の引用における制約の範囲に止めるように努力しています。例えば、2割から3割り程度以内のように。引用で、逐条解説的な全部を引用した解説は、事前または事後において著者または著作権者の許諾を得るようにしています。
 研究範囲は、通信規約、言語(自然言語、人工言語)、自動制御(ソフトウェアの自動生成を含む)、工業標準(国際規格、JIS、業界団体規格等)。例えば、言語処理は、言語、自動制御、工業標準を含み、通信規約の一部でもあり、総合的に取り扱っています。文字フォントの今昔文字鏡、日本語語彙体系、多言語処理などの具体的なシステムやサービスを支える技術的な課題に取り組んでいます。短歌形式の言語解析、言語学習、自動生成などは、現在の研究対象の一つです。

なお、他の著作物からの引用は、それぞれの著作者の著作物で、引用に関する部分は、著作権法第三十二条2項の範囲外です。商用利用の場合には、それぞれの著作者にご確認ください。

0

「うずく、まる」読書会、雨 @kaizen_nagoya

合同短歌集『みずつき5』詠草募集



原案

「うずく、まる」読書会、雨   六首 @kaizen_nagoya

うずくまる雨の信号機の前で中家菜津子通るかもしれ

ありがとう明日洗ってかえします。言ってみたいと翌朝思う。

読書会紅茶を淹れて書きかけの本の感想三分の一

腹黒い手術の跡がみみずほどうずく時にはきょうもまた雨

雨の日に植物図鑑重すぎる抱えずWeb に手帖搗けよう

「今夏になった」雷言う時は雨が降り晴れ春が進んで 

----推敲後
「うずく、まる」読書会、雨  @kaizen_nagoya



読書会紅茶を淹れて読みかけの本の感想三分の一
あさくろい手術の跡がみみずほどうずく時にはきょうもまた雨
うずくまる雨の信号機の前で中家菜津子通るかもしれ
雨の日に植物図鑑重すぎる抱えずWebに手帖載せよう
「今夏になった」雷言う時は雨が降り晴れ春が進んで
ありがとう洗って明日返します。行ってみたいと翌朝思う。

=翌日の再推敲後

読書会紅茶を淹れて書きかけの歌集(ほん)の感想三分の一

うずくまる雨の信号機の前で中家菜津子通るかもしれ

あさくろい手術の跡がみみずほどうずく時にはきょうもまた雨

雨の日に植物図鑑重すぎる抱えられずにWebに手帖を

「今夏になった」雷言う空に雨が降り晴れ春が征んで

「ありがとう洗って明日返します」謂ってみたいと翌朝思う

0

うずく、まる 一日

「うずく、まる」(と批評会)のよいところ・よかったところ
うずく、まる (新鋭短歌シリーズ)
中家菜津子
書肆侃侃房(2015/06/16)
値段:¥ 1,836




1 著者は読者のことを思っている。

「うずく、まる」をかもめのかたちに伏せても怒らないことを宣言してくれている。読書会などで、本の表紙を撮影するときに、一番気にするのは著者に失礼がないかどうか。でも、この写真は、著者の指示だから安心。読者の精神的な負荷を下げてくれている。日頃、本に対するなにか思いがあることを感じさせてくれる。

参考資料
うずく、まる> 2015/8/10(月) 第十六回お茶を飲みながら読書会on theWeb@第二月曜日 p6「


ひとときは紅茶を淹れる読みかけの本はかもめのかたちに伏せて



」返歌「

 読書会紅茶を淹れて書きかけの本の感想三分の一







最初、この歌の良さに気がつきませんでした。
「うずく、まる」をネット(バッチ)での読書会で紹介するにあたって、
この歌を選びました。著者の読者へのやさしい伝言。

批評会で、一番最初にこの歌を取り上げてくださった歌人の方(藪内亮輔さん)はすごいと思いました。

正直に直接お伝えしました。
自分は、実際に本をかもめのかたちにして、写真をとって、紹介しようとして、初めてこの歌の良さがわかったんですけどと。

藪内亮輔さんは、「かもめ」から広がっていったというお話をお聞きすることができました。自慢気だったとこが正直でいいなと思いました。藪内亮輔さんの歌を読んでみようと思いました。

2 足が地についている。

全体を拝読して、最初に思ったのは、足が地についていると。
足が地についているものといえば植物。
そこで、植物の一覧を作りながら、他の方が企画されていた、「自由研究をしよう♪」
へ 中家菜津子著「うずく、まる」の植物図鑑などを作ることを提唱しました。




p.8「


壜の中あいまいになる言葉たちいちご畑をさがしにいこう




p111「


虫籠に採取された言葉はいつかシソーラスの脱出の項目に載る





辞書の死のページに君の親指は指紋をのこすチョークの粉で




返歌

  類語辞書(thesaurus)生の下位語に死を置いて横で短歌を読むX読めばX詠もO



夜の部で、「地に足がついている」という感想を述べていただいた方がおみえになり。思わず「そうだ!」と言ってしまいそうになりました。

「詠も」と言った手前、また、中家菜津子さんが「今年第一歌集を出した人の同窓会をする」という趣旨のつぶやきをされていたので、じゃ、歌集を出そうと、文学フリマ東京に2015年秋に「計画者の一日 算譜篇」「計画者の一日 言譜篇」を発行しました。

2016春の文学フリマ東京では、文学フリマ事務局から冊子に感想を掲載していただきました。別記

3 感受性

人の文章を読む気になるのは、感受性があるか、足が地についているか、覚悟があるか。どれか一つだけが強すぎると、危うい感じがする。覚悟があっても足が地についていないと、自滅するかもしれない。感受性が高いだけでも同様。

三つが静的には不均衡だが、動的に均衡しようとしているところが、中家菜津子のよいところだと感じた。

出版社の方が、本の批評であれば、一冊で評価しないととおっしゃられていた。
すかさず、4人目の方(藪内亮輔さん)は、本一冊で評価しようとされていましたよねと口を挟ませていただきました。
読者視点もあり、またその方の書いたものを読みたいと思わせるような話で、すごくよかったとお伝えしました。もちろん、ご本人藪内亮輔さんにも。

ついでに、中家さんとの恋歌?、蓮歌?、練歌?、連歌!のネットプリント後の、ブログ、雑誌などへの掲載して、未読の方への紹介について、ぜひにとお願いさせていただきました。

4 覚悟があるか

出版社の方に、批評者がうんぬん言っていた歌は、
詠んだ人間の覚悟があるかどうかが大事なのではないかとお伝えしました。

ある一首を取り上げて、ステレオタイプだ、どうのこうのと言う前に、その人が、どういう覚悟でその歌を詠んだか、あるいは、その人がその後の歌で、どのように詠んだことを引き継いでいっているかを見ないとという話を差し上げました。

出版社の方は、その後の挨拶の中で、「中家菜津子に出版前に、詩と短歌が入ったものを出すことについての覚悟を聞いた」という話を紹介いただけました。
中家菜津子が覚悟がある人間であることを出版社の方からお話いただけたことは貴重でした。

5 言葉または音
カニエ・ナハが、「うずく、まる」のせんせいを朗読し、
自作の応答する詩を朗読されました。

この日で、一番よかった瞬間だと思いました。

創った人またはその内容を把握している人の朗読は、
文字で読むだけとは比べ物にならないくらい、
多くの情報が詰まっている。

単純に比べると約十倍。ただし、同音で異なる意味の言葉がたくさんあると、情報量としては逆に少なくなることもあるかもしれない。読み方、読み手の表情次第かも。

言葉選びの大切さは、文字で表現しても、音で表現しても伝わるようにすることだと再確認。

例えば、「高齢者・障害者設計指針」とか万能設計(universal design)とかと同じで、多くの人に伝わるように言葉を選んでいるかどうか。

カニエ・ナハさんの朗読は、とてもすばらしかった。

最後に中家菜津子さんの朗読があった。

ネットにご自身でいろいろな朗読をあげられていたので、いつも聞き慣れていた。大勢の前で直接の朗読は初めてとか。

それで最後にしたんだとかってに納得。

上記五つに加えてよかったこと

0 未来短歌会(加藤治郎さんを含む)、喜和堂の方々(野村喜和夫を含む)が、会の準備、運営などを熱心にされていました。自分も準備、運営する側に回らなければいけなかったと反省。

1 松村由利子さんに本の感想をお伝えできた。
与謝野晶子 (中公叢書)
松村 由利子
中央公論新社(2009/02)
値段:¥ 2,376

自分が母親でないためか、これまで与謝野晶子を母親視点で見たことがなかったこと。
与謝野晶子のすごさを再認識。自分の人生に影響を与えた歌人。
与謝野晶子、石川啄木、中家菜津子の順。

2 大西久美子さんに、
自分がプログラムは詩のように書こうというお題目で、40年間プログラムを書いてきたこと、今では、プログラムのように短歌を書こうというお題目をかかげていること。
部品を組み立てるという視点ですかと聞かれたので、
短歌をプログラムのように詠むという意味を説明できた。

部品を組み立てるということではなく、
プログラムを自由に思ったことを描き、コンパイラがエラーを返すように、
短歌を自由に描き、α版、β版を世に出してその反応に基づいて、書き直すということだと。

つまり、顧客志向、市場志向。読み手の反応で直していけばよいという態度。
顧客志向で、ソフトウェアは良くなってきたものがある。
短歌も同じように顧客志向で作ればよくなる。
でも出発点は自分が自由に感じたことを書き連ねることが大事。
自分でなければかけないことを書かないのであれば、書く意味がない。

イーハトーブの数式 (新鋭短歌シリーズ)
大西久美子
書肆侃侃房(2015/03/13)
値段:¥ 1,836


3  東直子さんの
怪談短歌とその後の中家菜津子の活躍に対する感想をお聞きできた。
いろんな方にご挨拶さえていただいていたため、直接ご挨拶させていただくことができなかったのが残念。

4 堀田 季何さんに、
「音だけの花火を聴いたぎんいろのテレビのむこうガザにつながる」という歌は、プロトタイプであるかどうかが問題ではなく、歌ったことに対する覚悟があるかどうかが大事だとお伝えしたつもり。

惑乱、小坂井大輔さんが、「うずく、まる」同様、スタバde朝活読書会で紹介されており、これいいなと思ってすばやくつぶやいたら、すばやい反応があって、あ、いい感じな人だと思っていて、お会いできてよかった。

惑亂 新鋭短歌シリーズ
堀田 季何
書肆侃侃房(2016/06/04)




最近、Kindleになったとのつぶやき確認。

5 田中庸介さんに
科学技術系の歌についてお聞きしました。まず斎藤茂吉を読めとご指導いただきました。

青年茂吉―「赤光」「あらたま」時代 (岩波現代文庫)
北 杜夫
岩波書店(2001/01/16)
値段:¥ 1,080


を始め読み始めた。

記号科学(論理、数、言語)
物理科学(機械、電気、電子)
生命科学(文学、医学、生物学)
社会科学(経済、法律、政治)
のうち、自分が生命科学が極端に不得意だと再認識。

生命科学は統計・確率論的に扱いが他の3つとはそれぞれ違う。

記号科学を除いて、物理科学の中では熱力学が、社会科学のなかでは経済学がそれぞれ統計・確率論的に特徴的かも。弱点克服のため伏見康治「確率論及び統計論」の輪講を企画。
また、萬葉植物歌会を企画し、植物と遺伝子配列の解読と遺伝子操作など生命科学の弱いところを補足しよう。その後、もう一度斎藤茂吉をはじめとした生命科学の領域の方々の著作に戻る。

短歌の盗作かどうかの確認のためには電子データがないとという話をさしあげたところ、電子データを作られている方のお名前をおっしゃられたのに記録しなかったため記憶できていなかった。今度お会いしたときに、再度お聞きする。

6 野村喜和夫さんに、
カニエナハさんの朗読が良かったこと、批評会に限らず、最初に朗読を持ってくるとよいというお話をお伝えできました。

名古屋に戻ってから、野村喜和夫さんや、田中庸介さんの朗読活動を調べ直し、冷や汗かき中。ちゃんと朗読をお聞きしてから話すべき内容だったと反省。

名刺をお渡しし通信が専門だとお話したら、そういう専門だとそうですねと納得してもらえていたような。真意未確認。

7 加藤治郎さんに
名刺をお渡しできました。

8 中島裕介さんが司会をされていました。
詩人の方が、パネラが歌人ばっかりだからとお話をされていました。
それよりも読者がいないのが課題だとお伝えしました。
藪内亮輔さんは読者としての意見も述べられていたと補足しながら。

9 原田美椰さんが
当日受付をされていまいた。
未来短歌会「月と鏡集」で、不忍歌会で2月に、不忍歌会による日高堯子先生による前登志夫論の勉強会に引き続いてお会いしました。未来短歌会の有志なので、自分も受け付ける側に回っていなくてはと、恥ずかしい思いをしました。逆に、原田さんが受付をしてくださっていたので、肩身の狭い思いはしなくても済んだという面があります。「月と鏡集」の人が誰も協力していなかったら、お客として来るのではなく、準備側として参加していなければいけなかった。重ねて感謝の語に尽きます。意見交換会でもしばらくは原田さんの横にへばり付いて、他の方々とお話しをさせていただきました。また、原田さんから、読者の方が、中家菜津子さんに歌集で感激したことを伝えていたことを目撃されたことも教えていただきました。 大切な時間、大切な場所に、同席できたことは感謝です。

10 中家菜津子さんに、
ヴィンセントという名前のひまわりをお渡しすることができました。
表紙の絵はヴィンセントバンゴッホの絵。この絵の渦が、九つあるのではないか(うずく)というのがこの本を手に取ったときの最初の思い。ゴッホが好きだったので、中身を一生懸命読んだ。この本の話をするときに、ゴッホにまつわる何かが会場にないのでは価値がないと思いお持ちしました。

出版社の方が、本全体をと言われていた。自分はまず表紙からという方法でも、本全体に接近しようとしたことを記録。

なお、これらの視点を整理する上で、千原こはぎさん編集の「みずつき 5」に、中家菜津子さんへの返歌5首と未来の「月と鏡集」の山口希代子さんへの返歌1首を再調整し何度も並べ替えながら投稿させていただきました。事後報告でごめんなさい。ありがとうございました。

まだまだ書きたいこと、書かねばならないことはたくさんありますが、
記憶の間違い、記録の間違いを治すので手一杯で書けていません。ごめんなさい。

ps.
当日、カニエ・ナハさんとお話する機会を作れなかったので、
twitterで朗読がすばらしかったことをお伝え。
文学フリマ東京2016春に、ブース訪問し、当日一押しの詩集を購入。

都合、この日に読者を増やしたかたはカニエ・ナハさん、田中庸介さんと歌人の藪内亮輔、遠藤由季さん。それ以外でお名前を記載させていただいた方は、すでに書籍・雑誌を拝読させていただいていました。

<この項は書きかけです。随時追記しています。>
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詩(短歌・俳句・漢詩を含む)と朗読

詩は、文字で読んで素敵だと思うものがある。

詩は、声を出して(最近は音読というらしい)読んでみると素敵だと思うものがある。

詩は、作者の背景を知ったり、思いを直接聞くと素敵だと分かるものがある。

よい詩は、どの場合でも新しい感動があることもあるし、
どれか一つの機会(文字・音・文脈)で素敵だと感じることがある。

どの場合でもか、どれか一つかは、送り手側の問題だけではなく、受け手側の状態にもよる。

声を出せるところにいなかったり(図書館の中とか)、
著者のあとがきがなかったり,経歴をしらなかたり。
あるいは、目が見えなくて文字が読めない。
あるいは、その言語を知らないので文字をなぞっても読んだことにならない。

個人的には朗読が好きです。

ただ、自分の声は嫌いなので、コンピュータに読み上げてもらいます。
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