2020年4月 - 2024年3月
英語スピーキング練習における集中学習と分散学習の効果:心理・情意要因に着目して
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究 若手研究
本研究は、英語のスピーキング能力の発達における練習間隔の影響を調査することを目的とする。「練習間隔の違いによって、英語学習者のスピーキング能力はどのように変化するか」をリサーチクエスチョンとし、日本人大学生のスピーキング能力の変化を流暢性(fluency)の観点から調査する。本研究によって、スピーキング練習における練習間隔(集中学習と分散学習)の効果が明らかとなり、より効率の良いスピーキング練習法の提案が可能となることが期待される。令和3年度は、主に次の3点を行った。第1に、前年に実施した予備実験の研究成果をJALT2021(全国語学教育学会)で発表した。予備実験では、7つのスピーキングタスク(写真描写タスク)の同等性を検証し、本実験で使用するテスト用タスクと練習用タスクを選定した。第2に、前年に引き続き本実験(オンラインラボ実験)の参加者を募り、データ収集を進めた。本実験の総参加者数は116名となり、すべてのデータ収集を完遂した。第3に、本実験のデータ分析に着手した。3回のスピーキングテスト(事前テスト、事後テスト、遅延テスト)の音声データの文字起こしをし、音声解析ソフトPraatを使ってスピーキングの流暢性の分析を行った。令和4年度は、次の3点を目標とし、引き続き研究を進めていく。第1に、スピーキングタスクの同等性を検証した予備実験の結果を論文にて発表する。第2に、本実験の練習期間(practice intervention)のデータ分析を行う。第3に、EuroSLAなどの国際学会で研究成果を発表し、国際誌への論文掲載を目指す。
- ID情報
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- 課題番号 : 20K13102
- 体系的課題番号 : JP20K13102
この研究課題の成果一覧
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論文
1-
Studies in Second Language Acquisition 2024年 査読有り筆頭著者
講演・口頭発表等
4-
The 20th World Congress of International Association of Applied Linguistics (AILA) 2023年7月20日
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Distributed practice and L2 fluency development: Challenges and potential of online fluency trainingThe 9th International Conference on Task-Based Language Teaching 2022年8月29日
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The 31st Conference of the European Second Language Association 2022年8月26日
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JALT2021 2021年11月15日