2016年4月 - 2018年3月
骨格筋機能の低下が認知機能やうつ症状悪化の原因となるか
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究 挑戦的萌芽研究
キヌレニンはストレス曝露により末梢で産生され、脳でうつ症状を引き起こす。運動は骨格筋でのKAT発現を高め、末梢でのキヌレニン分解を促進してストレス性のうつ症状を抑制すると報告された。そこで本研究では「不活動により骨格筋機能が衰えるとキヌレニン分解能が低下し、脳へのキヌレニン流入を亢進させ、うつ症状を悪化させる」という仮説を検証した。その結果、骨格筋のKAT発現量が低下しても、うつ症状への影響が少なく、筋萎縮モデルマウス(FOXO1Tgマウス)の骨格筋ではKATの発現量に変化は認められず、FOXO1Tgマウスにキヌレニンを投与しても、海馬のうつ関連遺伝子の発現量に悪影響は認められなかった。
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- 課題番号 : 16K13047
- 体系的課題番号 : JP16K13047