MISC

2002年6月

FBRサイクルの安全性総合評価-安全性の開発目標の検討及び湿式燃料サイクルシステムのリスク分析-

JNC TN9400 2002-031
  • 栗坂 健一
  • ,
  • 久保 重信
  • ,
  • 神山 健司
  • ,
  • 丹羽 元

開始ページ
73
終了ページ
記述言語
日本語
掲載種別
機関テクニカルレポート,技術報告書,プレプリント等

本報告書は、実用化戦略調査研究(F/S)のフェーズ2おける安全性についての設計及び評価に資するために平成13年度に実施した以下の4つの研究を記述したものである。1)NRCが提案したリスク概念に基づく安全目標を参考に、安定的及び定量的安全目標を提案するとともに、それを達成するための補助的な目標を原子炉施設及び燃料サイクル施設の個々に対して設定した。これを踏まえて、安全性の開発目標及び設計要求案を作成した。2)大型高速炉及び湿式燃料サイクル施設から構成される FBRサイクルシステムを想定し、 FBRサイクル全体における保有放射能の分布を試算した。3)立地条件に依存しないシステム固有の安全性を把握するために、 MOXペレット燃材に対する湿式最処理システムと燃料製造システムを対象として、特に放出放射能量が大きいと考えられる異常事象に着目した放射性物質放出リスクを定量的に分析した。4)鉛ビスマス冷却システムが有する鉛について、その毒性と取り扱い上の問題点を調査した。主要な成果は、 FBRサイクル全体についてリスク概念を導入した安全性の開発目標及び設計要求の暫定案の設定によりF/Sのフェーズ2における各システムの安全設計を方向付けたこと、及び湿式燃料サイクルシステムについては設計概念候補について放射性物質放出リスクの観点から安全設計の特徴を把握したことである。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?4037157

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