MISC

2000年11月

高速炉炉心損傷事故解析コードSIMMER-III; Version 2. Hモデル概要及びプログラム記述

JNC TN9400 2001-002
  • 近藤 悟
  • ,
  • 山野 秀将
  • ,
  • 鈴木 徹
  • ,
  • 飛田 吉春
  • ,
  • 藤田 哲史
  • ,
  • 栗原 国寿
  • ,
  • 神山 健司

開始ページ
318
終了ページ
記述言語
英語
掲載種別
機関テクニカルレポート,技術報告書,プレプリント等

核燃料サイクル開発機構(サイクル機構)では、高速炉の仮想的な炉心損傷事故を評価するために新たな安全解析コードSIMMER-IIIの開発を進めてきた。SIMMER-IIIは、2次元、3速度場、多相多成分、オイラー座標系の流体力学モデルを中核として、物質配位及びエネルギー状態に対応した空間依存の核計算モデルを有機的に結合したコードである。現在までに、本コード開発プロジェクトの当初に計画していた全てのモデル開発を終了したことになり、いよいよ実機の安全解析や複雑な多相流解析に本格的に適用できる段階に達した。また、コード開発と併行して、体系的なモデル検証研究を欧州研究機関と共同で進めており、その結果、モデルの高度化により従来のSIMMER-IIコードで問題とされた適用限界の多くが解消できるとの見通しを得つつある。本報告書では、SIMMER-III Version 2.Hの詳細なプログラム解説に加えて、各要素物理モデル、数値計算アルゴリズム及びコードの特徴について述べる。今後さらにモデル改良を行うことが望まれる分野についてもとりまとめた。新たに完成したSIMMER-III Version 2.Hにより、高速炉の安全解析における信頼性と適用範囲が飛躍的に向上できるものと期待されている。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?4036780

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