講演・口頭発表等

国際共著
2020年10月17日

ラオスにおける精米の外観形質と市場価格との関係

システム農学会2020年度大会
  • 川村健介
  • ,
  • 浅井英利
  • ,
  • 安田泰輔
  • ,
  • Pheunphit Soisouvanh
  • ,
  • Sengthong Phongchanmixay
  • ,
  • Banthasack Vongphuthone
  • ,
  • Khamdok Songyikhangxeuthorth
  • ,
  • Soukasdachanh Souvannasing
  • ,
  • Thavone Inthavong

開催年月日
2020年10月17日 - 2020年10月17日
記述言語
日本語
会議種別
口頭発表(一般)
主催者
システム農学会
開催地
京都大学
国・地域
日本

1990年代にコメ生産の自給を達成したラオスでは,稲作の目的が自給的生産から市場取引のための商品生産へと変わりつつある(WorldBank 2012)。今後,コメの輸出増加を推進しているラオスの台頭は,東南アジアのコメ市場にも大きな影響を及ぼす可能性がある。その一方で,ラオス国内の市場で売られている精米には,その価格を決める等級の基準が無いうえ,多様な人種と多数のイネ品種をかかえているために地域ごとのニーズも異なるという問題をかかえている。ラオスのコメ市場における持続的な経済発展のためには,まず国内において,精米の品質にともなう価格の安定化と地域性の分析が必要である。前報(Kawamura et al. 2018)では,画像診断技術を活用して,ラオス南部の流通拠点都市サバナケット近郊の市場で流通している精米(うるち米)の外観形質(色,かたち等)を定量化し,市場価格との関係を原産国(ラオス,タイ,ベトナム)ごとに説明する統計モデルの開発を行った。本研究では,ラオス北部・南部と首都ビエンチャン(都市部)の市場から網羅的に収集した精米の価格と外観形質の関係を明らかにすることを目的とした。本研究で収集した精米データには,長粒種と短粒種のうるち米ともち米が含まれるが,短粒では価格との間に明確な関連性が認められなかったため,本研究では長粒種のうるち米(n = 463)ともち米(n = 409)について,市場価格と外観形質との関連性を評価した。

リンク情報
共同研究・競争的資金等の研究課題
ラオスにおける精米品質の画像診断と市場価値の現況:自給から市場へ