2020年8月
近赤外分光分析と波長選択型PLSR法によるイタリアンライグラスのビタミンE含量の推定
システム農学
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- 巻
- 36
- 号
- 2
- 開始ページ
- 27
- 終了ページ
- 33
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.14962/jass.36.2_27
- 出版者・発行元
- システム農学会
イタリアンライグラスにはビタミンEが含まれ、家畜の健康増進に有益な作用を示す。本試験ではイタリアンライグラスのビタミンE含量の検量線を、全ての波長情報を使用する通常の部分最小二乗回帰分析(PLSR)法に加え、対象成分の推定に寄与してない波長情報を除去もしくは有益な波長情報を選択する波長選択型PLSR法としてiterative stepwise elimination PLSR(ISE-PLSR)法とgenetic algorithm PLSR(GA-PLSR)法を用い、交差確認(cross validation)の決定係数(R2cv)と残差予測偏差(RPD)により推定精度を比較した。二次微分吸光度(SDA)スペクトルを用いたGA-PLSR法ではR2cvが0.721、RPDが1.890を示し、他の手法(R2cv=0.611~0.660,RPD=1.602~1.714)よりも高い推定精度が認められた。SDAスペクトルを使用したGA-PLSRモデルのRPDは、1.71~2.42の範囲内であることから、簡易評価が可能な水準と判断された。さらに改良ブートストラップ法を用いて、検量線の頑健性を比較したところ、二次微分スペクトルの比較では、PLSR法<ISE-PLSR法<GA-PLSR法の順に高い精度と頑健性を有することが示唆された。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.14962/jass.36.2_27
- ISSN : 0913-7548
- CiNii Articles ID : 130008020885
- CiNii Books ID : AN10164125