講演・口頭発表等

2019年5月19日

壮年期男女における世帯収入と食品群別摂取量及び主要栄養素摂取との関連

第73回日本栄養・食糧学会大会
  • 武藤杏子
  • ,
  • 村松宰
  • ,
  • 広田直子
  • ,
  • 百武愛子
  • ,
  • <U>小西香苗</U>

記述言語
日本語
会議種別
口頭発表(一般)
主催者
日本栄養・食糧学会
開催地
静岡県 静岡市

所得、教育歴、職業など社会経済的要因が、健康状況、生活習慣、食習慣へ与える影響が多数報告されている。本研究では、世帯収入が食品群別摂取量及び主要栄養素摂取に与える影響を明らかにすることを目的とした。
調査対象者は首都圏、関西都市圏、長野県に位置する4年制私立大学に通う自宅通学生の両親とした。生活習慣・食習慣調査およびBDHQ(簡易型自記式食事歴法質問票)を用いてエネルギーおよび栄養素摂取量、食品群別摂取量を算出した。
世帯収入が高い者ほど間食・外食頻度が高く、習慣的な運動頻度および健診受診率が高く、経済的な理由で食物の購入を控えた経験が有意に少なかった(P<0.01)。食品群別摂取状況と世帯収入の関連では、世帯収入が低いほど穀類、砂糖及び甘味類において有意に多く、豆類、野菜類、果実類、きのこ類、藻類、魚介類、乳類、嗜好飲料類において有意に少なかった。世帯の経済状況が健康的な食生活に影響を与えていることが示唆された。