講演・口頭発表等

2019年5月18日

妊娠前体格および妊娠中体重増加量と出生体重との関連

第73回日本栄養・食糧学会大会
  • <U>小西香苗</U>

記述言語
日本語
会議種別
口頭発表(一般)
主催者
日本栄養・食糧学会大会
開催地
静岡県 静岡市

わが国で増加する低出生体重児や20・30歳代女性における「やせ」の増加や低栄養などの現状を背景に、DOHaDの観点から妊娠前から妊娠中の適切な栄養摂取および体重管理が、将来の生活習慣病予防の観点から重要視されている。そこで本研究では、妊娠前BMI、妊娠中体重増加量と出生体重との関連について検討することを目的とした。
調査は静岡県内の一産婦人科医院を受診した妊娠初期・中期の女性250名を対象に、食習慣・生活習慣調査、食事調査(BDHQ)を行った。さらに、妊娠中・出産時における診療記録より、児の性別や出生体重、妊娠週数、分娩様式、妊娠中の母親体重増加量などの情報収集を行った。
妊娠前BMIと出生体重との関連では、男児において有意に妊娠前BMIが大きいほど出生体重が大きい正の関連がみられた。また、妊娠中体重増加量と出生体重との関連においても、男児において同様に有意な正の関連がみられた。一方、女児では出生体重との関連はみられなかったが、生後1か月時体重と妊娠前BMIとの関連において有意な関連がみられた。