2017年4月 - 2020年3月
多宗教・多文化環境下における「霊的ケア」の研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
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- 課題番号
- 17K02236
- 配分額
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- (総額)
- 4,290,000円
- (直接経費)
- 3,300,000円
- (間接経費)
- 990,000円
本年度は多文化・他宗教社会におけるスピルチュアル・ケアに関する具体的な取り組みについての聞き取り調査を実施するために、8月19日~25日まで、ハワイ州にあるQueens Medical Center, Kuakini Hspital, Pali Momi Medical Center, を訪問し、Queens Medical CenterのシニアチャプレンであるRev. Al Miles をはじめとして、それぞれの病院で人種的にも文化的にも宗教的にも多様な患者に対してスピリチュアル・ケアを施しているチャプレンらにインタビュー(主に非構造的な)を実施して、その実践の具体的な状況と、その背後にある精神について聞くことができた。また、PHM(Pacfiic Health Ministry)のスーパーヴィジョンのあり方についても、インターンのスタッフらを交えた会合を取材を行った。また同期間にハワイ大学マノア校のライブラリーにおいて多文化環境におけるスピリチュアル・ケアに関する文献資料を収集し、またJohn,A.Burns School of Medicine 付属のHealth Sciences Libraryで医学的見地から見た多文化共生に関する資料収集を得ることができた。持ち帰ったインタビューについては、資料のテープ起こし(英語のまま)とグランデッド・セオリーによる分析を実施するための下準備に着手している。
ハワイの病院におけるチャプレンに対して実施されたインタビューは、本研究の目的である多文化・他宗教社会においてどのようにスピリチュアル・ケアがなされているか、何がその「コア」となるのかを検討するための重要な素材であり、今回はオワフ島内の限られた病院の状況ではあったが、それらを収集することができた。
ハワイの病院におけるチャプレンに対して実施されたインタビューは、本研究の目的である多文化・他宗教社会においてどのようにスピリチュアル・ケアがなされているか、何がその「コア」となるのかを検討するための重要な素材であり、今回はオワフ島内の限られた病院の状況ではあったが、それらを収集することができた。