共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2022年3月

教護院50年の歴史における退所者の軌跡とその変遷

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)
  • 二井 仁美
  • ,
  • 石原 剛志
  • ,
  • 家村 昭矩
  • ,
  • 松浦 直己
  • ,
  • 阿久津 美紀
  • ,
  • 山崎 由可里

課題番号
18H00971
配分額
(総額)
17,290,000円
(直接経費)
13,300,000円
(間接経費)
3,990,000円

本年度は、教護院50年の歩みを検討するための資料調査を以下のように行った。
Ⅰ.質的分析に付すべき資料として,教護院時代の家庭学校の様態を伝える、家庭学校社名淵分校および北海道家庭学校旧職員や旧職員家族、支援者、卒業生等、関係者に関わる記録や書簡の調査を、北海道家庭学校において実施した。調査を通して、北海道家庭学校所蔵の未整理書簡群の数量を特定すると共に、これらの内、戦後書簡を含む未整理資料群の目録作成作業を実施し、二年間で概要目録を完成するための作業計画を策定した。さらに、北海道家庭学校では、退所者に関する匿名記号化データの入力状況について修正及び追加作業の一部を行った。
Ⅱ.家庭学校社名淵分校関係資料は、北海道家庭学校だけではなく、東京家庭学校にも所蔵されているため当該施設で史料調査を実施した。その結果、同校資料室でかつて中性紙のもんじょ箱に収納した資料群が、隣室や当該資料室前の廊下等を含む急激な環境上の変化のために、フォクシングを始めとする深刻な劣化状況に晒されていることを発見した。分析に必要な資料の収集のためには資料の劣化防止措置を講ずる必要があり、劣化状況把握のための調査を実施し、応急的な劣化防止措置を講じた。将来的な保存計画立案と必要資料の本格的調査は次年度に行うこととした。
Ⅲ.北海道家庭学校長であった留岡清男の講演記録等を北海道大学文書館、教護院関係資料を武蔵野学院図書資料室、矯正図書館等で複写及びデジタルデータ等で渉猟した。
Ⅳ.研究会を開催し、研究分担者および研究協力者等の研究の進捗状況を確認し今後の作業計画について協議すると共に、学会、シンポジウム、雑誌等に発表する研究の中間報告について検討し、それぞれの成果を学会等で発表する準備を進めた。