2019年5月
産褥期の外陰部痛を緩和するための補助具の検討 -試用者のアンケートの分析-
日本産前産後ケア・子育て支援学会誌
- ,
- 巻
- 1
- 号
- 1
- 開始ページ
- 78
- 終了ページ
- 82
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- 日本産前産後ケア・子育て支援学会
【目的】褥婦が痛みの増強をきたすことなく快適に使用できる補助具を試作し、その使用感を検討することとした。【方法】対象者の属性、従来の円座と試作U座を比較した使用感、感想・要望が記載できる無記名自己記入式質問紙を作成し、200名の褥婦に配布した。【結果】189名より回答を得た。従来の円座と比較し、「着座時の外陰部痛」、「蒸れによる不快感」が「ない」、「少ない」と回答した者が多かった。「腰部に感じる負担感」については、大きな違いはなかった。「立ち上がりやすさ」については「とてもしやすい」、「しやすい」と回答した者が多かった。「授乳しやすさ」については大きな違いはなかった。【考察】産褥期に使用する補助具には、適度な反発性や弾力性、通気性、耐久性等の条件が求められている。試作U座は、試用することにより外陰部痛の緩和、「蒸れ」の軽減につながっていた。今後は、さらに耐久面での工夫を行う必要がある。(著者抄録)
- ID情報
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- 医中誌Web ID : 2020215242