青山 和輝

J-GLOBALへ         更新日: 19/06/21 00:59
 
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研究者氏名
青山 和輝
 
アオヤマ カズキ
所属
東京大学大学院
部署
人文社会系研究科

論文

 
青山 和輝
東京大学言語学論集   39 383-390   2018年3月
トルコ語目的節の多義性を、目的の概念分解により説明 する 。içinは意図性と対象志向性をコードする形式で、そのため原因を兼ねる。üzereは仮定的結果を志向する形式で、そのため目的・結果状態・様態・条件など必ずしも意図性を含意しない用法を担う 。引用標識diyeは解釈において引用節の内容に大きな影響を受け、目的節としては副次的である。 また概念分解により、各形式が irrealisの補部を取ることではじめて目的の解釈を得ることも適切にモデル化される。
青山 和輝
東京大学言語学論集   37 1-16   2016年9月   [査読有り]
新聞見出しという特殊なレジスターにおける時制形式の現れを考察した。複数の言語の先行研究をサーベイし、新聞見出しでは、過去を指す無標形式がひとつ選ばれ、それ以外の有標な形式が新聞によく見られるモダリティ(驚き、発覚)を表すように意味拡張を起こすことを指摘した。これをもとにトルコ語とアゼルバイジャン語の見出しを分析し、後者がこの傾向に反するふるまいを見せることを明らかにした。
青山 和輝
東京大学言語学 論集   35 1-20   2014年9月   [査読有り]
トルコ語の非人称受身は非対格動詞からも作ることができ、従来、非対格仮説(Perlmutter 1978)の論拠のひとつに対する反例とされてきた。しかし実は、トルコ語の非人称受身においても非能格動詞と非対格動詞は平等ではなく、動詞のテンス・アスペクト・モダリティ(TAM)形式によって非人称受身化可能性に差が生じることが分かった。本稿では、非対格動詞が中立形など特定のTAMでしか非人称受身化できないことに着目し、トルコ語の非入称受身をTAMとの関連という観点から整理する。また中立形の様々な用法...

講演・口頭発表等

 
トルコ語の可能と時制
青山 和輝
ユーラシア言語研究コンソーシアム2018年度年次総会   2019年3月27日   
About Turkish N-N Compound ‘Adjectives’
青山 和輝
19th International Conference on Turkic Linguistics   2018年8月18日   
トルコ語では形態統語的に、形容詞と名詞の区別がつけにくい。本論ではN-N 複合語が「形容詞的に」用いられている、一見周辺的に見えるデータを収集し、これが複合語の意味的研究において重要な役割を果たしうると主張した。すなわち、従来の意味的分析では名詞が形容詞的に使われるのは、それが被修飾名詞に対して BE/LIKE の関係を持つときに限るとされていたが、これに加えて PLACE, TIME, MANNERを表す名詞(句)も形容詞的に用いられることを、豊富なデータでもって示した。
テュルク系言語の後置詞およびトルコ語のあらたな『後置詞』について
青山 和輝
AA 研共同利用・共同研究課題「チュルク諸語における膠着性の諸相―音韻・形態統語・意味の統合的研究 ―」2018年度第1回研究会   2018年7月7日   
テュルク系言語に見られる「後置詞」というカテゴリの通時的発達を、形式的側面に焦点を当てて考察した。ある語が後置詞となるためには、名詞を支配する「内側の後置詞化」、後置詞句が副詞的付加部として認可される「外側の後置詞化」が必要である。本論ではテュルク系言語の後置詞に見られる典型的パタンをモデル化し、またそこから逸脱する例を挙げることで、今後の研究の方向性を提示した。
トルコ語複合語の品詞について
青山 和輝
ユーラシア言語研究コンソーシアム2017年度年次総会   2018年3月29日   
トルコ語の複合語研究における論点をサーベイし、いくらか解決のアイデアを盛り込んだもの。
Purposive Clauses and the Possibility Marker in Turkish
青山 和輝
International Symposium Current Topics in Turkic Linguistics   2018年3月3日   
トルコ語の可能動詞-Abil-はしばしば目的節に生起する。これは日本語に直訳すると不要/非文になる要素だが(たとえば「?やせられるために走った」)、その出来事が実現してほしいという話し手の希望や、その出来事の完遂が難しいという困難の含みを持つことが分かった。これはトルコ語の可能動詞が、日本語の可能動詞とは異なり、状態動詞でもなければ非意志的でもないこと、ひいては、日本語が出来事の起点をコード化するI言語であり、トルコ語が出来事の終点をコード化するD言語であることに起因していると分析した。