2005年
カンファレンスの教材化に関する一研究--老年看護学実習でのカンファレンス記録の分析を通して
新潟青陵大学紀要
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- 巻
- 5
- 号
- 5
- 開始ページ
- 141
- 終了ページ
- 163
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.32147/00001141
- 出版者・発行元
- 新潟青陵大学
本論では、老年看護学実習のカンファレンスにおける「教材化」に焦点をあて、「教材化のプロセス」「教材化の効果」「教材化に関与する教員の能力」について検討した。教材化のプロセスは、(1)学生の直接的体験の把握、(2)テーマの構造化と学習可能事項の抽出、(3)明確化、(4)テーマとの接点を意識した関わりの方向性の検討、(5)経験の意味づけおよびテーマ探求の援助、(6)テーマの構造化にフィードバックされた総括であった。また、教材化の効果は、(1)学生理解の能力、(2)クライエント理解の能力、(3)構造化能力、(4)言語化能力、(5)グループ状況把握能力、(6)教育技法の6つが導き出された。学生の体験を看護学的な概念と適切に関連づけ理解させるために、「構造化能力」と「言語化能力」はとくに必要と考えられた。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.32147/00001141
- ISSN : 1346-1737
- CiNii Articles ID : 110007568928
- CiNii Books ID : AA11549156