2020年3月
特別支援学級教諭と外部専門家との効果的な連携に関する実践研究 心理検査等を用いた在籍児のアセスメントを通して
目白大学健康科学研究
- ,
- 巻
- 号
- 13
- 開始ページ
- 57
- 終了ページ
- 66
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 目白大学
《目的》本研究は,特別支援教育に関する外部専門家が心理検査を用いたアセスメントを通して小学校特別支援学級教諭との連携を行った実践を分析し,効果的な連携を検討することを目的としている.《方法》外部専門家が学校を訪問し,研究協力児を対象に心理検査等を用いてアセスメントを行い,担当教諭に結果を報告した.連携の評価を目的として,対象教諭13名を対象に質問紙調査を実施した.《結果》特別支援学級在籍児の検査結果から,知能面においても言語面においても個人内差(個人の得意,不得意)が認められ,指導の難しさが浮き彫りになった.さらに,特別支援学級教諭を対象とした質問紙調査による連携の評価において,心理検査の結果は指導に役立つ情報となりうることが示された.《結論》連携の評価において特別支援学級教諭の満足度は高く,今後の要望として特別支援教育に関する外部専門家の定期的な訪問が望まれていることから,特別支援学級において特別支援教育に関する外部専門家の担える役割があることが明らかとなった.(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 1882-7047
- 医中誌Web ID : 2020260760