2017年4月 - 2020年3月
森林源流域から進行する窒素飽和メカニズムの解明と森林炭素蓄積能力への影響評価
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B)一般
- 課題番号
- 17H01868
- 体系的課題番号
- JP17H01868
- 配分額
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- (総額)
- 12,090,000円
- (直接経費)
- 9,300,000円
- (間接経費)
- 2,790,000円
- 資金種別
- 競争的資金
本調査地の林縁部では、隣接した農牧地から拡散した大気アンモニアの沈着により、生育期全体の全無機態窒素成分の負荷量は林内部に比べて1.5倍大きかった。その結果、樹木や下草の光合成やそれに対する窒素利用特性に変化はなかったが、林縁部における林分レベルのバイオマス生産を増加させていることが明らかになった。さらに、土壌微生物の活性を増大し、O層における土壌有機炭素の分解を促進することで、森林生態系における炭素収支バランスに影響を及ぼしうることもわかった。林縁部では、林内部よりも土壌硝化速度や硝酸態窒素現存量も大きかったことから、源流域からの窒素流出にも少なからず影響を与えたものと推察される。
- ID情報
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- 課題番号 : 17H01868
- 体系的課題番号 : JP17H01868