共同研究・競争的資金等の研究課題

2012年4月 - 2015年3月

品種の違いに着目した犬と猫の肥満関連遺伝子の探索

文部科学省  科学研究費補助金(基盤研究(C))
  • 石岡 克己

課題番号
24580467
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
5,460,000円
(直接経費)
4,200,000円
(間接経費)
1,260,000円
資金種別
競争的資金

2012年度は、脂肪細胞に局在する7回膜貫通型受容体であるβ3アドレナリン受容体(β3AR)についてイヌにおけるSNPを検索し、7つの非同義的置換および5つの同義的置換を発見した。これに続いて、2013年度は2番目のターゲットとして同じくヒトで肥満関連遺伝子とされるGPR120に焦点を当て、同様にSNPを検索した。まず、イヌGPR120の遺伝子クローニングを行い、ゲノムデータベース上の配列が実際に発現していることを確認した。次に臓器発現分布について調べたところ、ヒトやマウスと同様に空腸、回腸、大腸、肺、視床下部、海馬、脊髄、骨髄、筋肉、脂肪組織で発現が確認された。144頭21犬種の被験犬を対象にSNPを検索したところ、5種類の非同義的置換(T287G、G307A、G446C、A595C、T668C)および5種類の同義的置換(C252G、C282G、A702G、G726A、T984C)を確認した。非同義的置換の遺伝子頻度はT287Gが0.125、G307Aが0.003、G446Cが0.01、A595Cが0.833、T668Cが0.003であった。A595Cは今回解析を行った21犬種のうち20犬種で確認され、データベース上のものより一般的であると考えられた。犬種別に見るとT287Gの遺伝子頻度はビーグルで0.500、G307Aはラフ・コリーで0.167、G446Cはボルゾイで0.333、T668Cはボルゾイで0.1667であり、犬種間で差が見られたことから犬種による太りやすさの違いに影響している可能性が示唆された。また、A595Cは痩せている個体の保有率が高い傾向にあり、GPR120がイヌにおいても肥満関連遺伝子である可能性が示された。

リンク情報
URL
http://kaken.nii.ac.jp/d/p/24580467.ja.html