共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2021年3月

α線放出核種At-211の定位的脳内注入による難治性てんかんの治療

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
18K07674
配分額
(総額)
4,420,000円
(直接経費)
3,400,000円
(間接経費)
1,020,000円

今年度は、正常な脳組織が、α核種astatineから受ける影響に関して評価を行った。
正常なラットに対して、ステレオ装置およびマイクロシリンジを用いて、両側海馬に1μlのastatine溶液を注入した。一方、コントロールとして、溶媒である生理食塩水を同様に注入した。その後、astatine注入モデルに関して、一定の時間間隔でSPECT装置を用いて、放出されるガンマ線を計測した。
また、すべての動物に関して、状態の観察、体重などの変化の記録、迷路を用いた認知機能検査を施行。さらに、注入1週間後に、すべての動物に関して、F-18 FDG PETを施行。脳糖代謝を計測した。
その結果、正常ラットの脳に注入されたastatineは注入部位以外に物理的に漏出することはなかった。ラットの状態、体重などの変化、認知機能の変化、脳糖代謝の有意な変化に関しては、有意な変化を認めなかった。

ID情報
  • 課題番号 : 18K07674