共同研究・競争的資金等の研究課題

2000年 - 2001年

拡張可能データベース管理システムの問合せ最適化に関する研究

文部科学省  科学研究費補助金(奨励研究(A))  奨励研究(A)

課題番号
12780250
体系的課題番号
JP12780250
資金種別
競争的資金

拡張可能データベースシステムの拡張データ型としてXMLデータを扱う型に着目し、問合せの書き換えによる最適化機構について研究を行なった。まずXMLデータを従来の関係データやオブジェクト指向データベースで用いられてきた述語論理に基づいてモデル化した。ここでXMLデータのエレメント名が述語名として内容データがその定義域として自然にモデル化される。XMLデータに関する問合せ言語はW3Cでその標準化が進められており、その問合せ記述能力としてエレメント名に対する問合せが要求されている。これは上記のモデル化において、問合せを述語論理表現した場合高階論理となる。このような記述能力を有する問合せの書き換え方式として、マジックに基づく書き換え方式を採用した。これまでマジックは再帰問合せの不動点計算に対して有効に働くと見られてきたが、近年になって非再帰問合せに対してもその有効性が見出されてきたからであり、その有益性は商用の関係データベースに採用されているほどである。この書き換え規則を適用するにあたって、問合せが高階論理となる点に留意した。そこで、構文規則は高階であるがその意味が一階であり、健全で完全な証明手続きを有する論理としてHiLogで記述することにした。これによりマジックに基づく問合せ最適化が可能となった。但し、書き換えコストの効率化と実際の問合せ言語であるXQueryとの対応付けは今後の課...

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/p/12780250
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-12780250
ID情報
  • 課題番号 : 12780250
  • 体系的課題番号 : JP12780250