2010年 - 2012年
自閉性障害の超早期発見法の開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究 挑戦的萌芽研究
本研究では、幼児を対象に絵本のどこに注目するのかを視線検出装置を用いて定量的に分析し、そのデータをもとに自閉性障害の早期発見法を提案することを目的とした。健常児および就学年齢に達した自閉性障害児を対象として絵本の読み聞かせによる視線計測を実施した結果、健常児ではほぼ全員の視線が顔に集中していた。一方で、過半数の自閉性障害児の視線は顔に集中せずに体や足を含めたさまざまな領域を見ていた。偏りがない全体を見渡すような見方は自閉性障害の注視パターンの特徴であると考えられる。注視パターンの差により自閉性障害が早期発見できる可能性が示唆された。
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- 課題番号 : 22653088
- 体系的課題番号 : JP22653088