共同研究・競争的資金等の研究課題

2012年4月 - 2014年3月

生活型進化からみたハダニ類「属」分類の再検討と新系統仮説の構築

日本学術振興会  基盤研究(C) No. 24570014
  • 齋藤 裕

資金種別
競争的資金

研究代表者は、ハダニ類(ハダニ亜科)に多様な生活型があり、その中に社会性種のあることを世界で初めて発見した(Saito 1986)。しかも、幾つかの属(genus)で相似の生活型が天敵との相互作用を通じて収斂進化したとする結論を得た。しかし、この仮説は、現行の形態による属定義を前提とした場合の収斂であって、もし属分類自体に誤りがあれば、その一部が収斂ではなく単系統の進化現象の可能性がある。相似生活型の進化系列が複数の属に存在する理由として、形態分類と社会や生活型による「分類」のいずれが正しいのかという疑念である。ここでは、ハダニ類の属分類の重要形質とされる歩行器(爪間体)構造と生活型・社会構造との関係を、形態、行動、分子系統分析を通じて明らかにし、その結果に基き新たなハダニ類の分類体系を提案する。