2010年5月 - 2015年3月
「無意識の視覚‐運動系」によるサリエンシー検出機構の全貌
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(S) 基盤研究(S)
一次視覚野が損傷されると反対側視野の視覚的意識が失われるが、障害視野の対象に対して眼球や手を動かすことが可能であるという「盲視」という現象が知られている。本研究では、片側一次視覚野損傷サル、ヒト症例、及びマウス個体、脳スライス標本、大規模計算機シミュレーションなどを用いた研究を組み合わせ、「盲視」が外界の「サリエントな」視覚刺激を検出できるメカニズムを解析した。その結果、中脳上丘から視床枕、頭頂連合野、前頭連合野にいたる回路が「盲視」を担っており、中でも入力部にあたる上丘の空間マップには顕著なメキシンカンハット型の中心興奮―周辺抑制回路が内在していることが鍵となっていることが明らかになった。
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- https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-22220006/22220006seika.pdf
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- https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-22220006/22220006_kenkyu_shinchoku_hyoka_gaiyo_ja.pdf
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- https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-22220006/22220006_kenkyu_shinchoku_hyoka_keka_ja.pdf
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- 課題番号 : 22220006