2015年5月
通常教育における教育的評価――障害がある子を含めたゆたかな学力保障を目指して
障害者問題研究
- 巻
- 43
- 号
- 1
- 開始ページ
- 2
- 終了ページ
- 9
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- 全国障害者問題研究会
障害がある子どもを含めた学力保障のための教育的な評価について,国際調査,アメリカの州レベルテスト,国内の議論と実践をふまえて考察した.世界経済開発機構では,心理社会的な条件が流動化する中で単純な読み書き算にとどまらない資質・能力が必要となるとらえ,その測定のためにPISAを開発した.しかし,現在では多様な文化・教育実践を破壊するとして批判も受けている.アメリカでは,障害がある子どもも州レベルテストの対象となっており,代替的な評価が行われているが,賛否両論ある.国内では子どもの表現を教育的に評価することで実質的な学力保障を目ざす理論と実践として,真正の評価論,パフォーマンス課題等が注目されているものの,障害のある子どもの学力保障のためのものになり得るかどうかは,教育実践の自由,子どもの参加,社会との開かれた議論などの条件の検討が必要である。
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/40020485040
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN10413004
- URL
- http://id.ndl.go.jp/bib/026438570
- ID情報
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- ISSN : 0388-4155
- CiNii Articles ID : 40020485040
- CiNii Books ID : AN10413004