論文

査読有り
2019年12月

若年発症と高齢発症の初期意味障害型進行性失語の神経心理学的・神経放射線学的所見 1年間の経過比較

神経心理学
  • 小林 良太
  • ,
  • 川勝 忍
  • ,
  • 林 博史
  • ,
  • 岡村 信行
  • ,
  • 大谷 浩一

35
4
開始ページ
238
終了ページ
248
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
日本神経心理学会

意味障害型進行性失語(svPPA)は,典型的には若年発症で,病理学的にTDP-43タイプCを示すが,病初期や高齢発症例では,アルツハイマー病(AD)との鑑別が問題となることがある.本検討では,アミロイドイメージングでADは否定された初期のsvPPAの特徴を明らかにするとともに,臨床症状及び画像所見の経過について,若年発症例と高齢発症例とで比較した.両症例とも,1年の経過で脳萎縮や脳血流低下の進行を認めたが,若年発症例の方が,臨床症状と画像所見変化の進行が大きかった.高齢発症例は,若年発症例と比べて,緩徐な進行を示すことが示唆され,その原因として,病理学的背景の相違があるのか,今後明らかにしていくことが必要である.(著者抄録)

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ID情報
  • ISSN : 0911-1085
  • 医中誌Web ID : U108090007

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