2007年5月
2000年から2002年にかけての津軽暖流の流量変動
Proceedings of 14th PAMS/JECSS Workshop
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- 開始ページ
- 222
- 終了ページ
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- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
原子力機構では、現在開発中の日本海海水循環予測モデルの境界値とするため、旧法人時代を含め1999年11月以降、津軽海峡における通過流の計測を継続して実施している。これまでに、1999年から2000年の冬季の津軽海峡(青森-函館)における通過流の流量が 1.0$\sim$2.1Sv(平均1.5$\pm$0.3Sv)の範囲で変動し、それが日本海と太平洋の水位差によって駆動されている可能性があることを示唆した。これに対して本研究期間においては、流量(大間-汐首)が、1.0$\sim$1.8Sv(平均1.4$\pm$0.2Sv)であると見積もられた。また、1999年の結果と比較して、流量の変動範囲及び平均値に大きな違いはないものの、顕著な季節変動が見られないかわりに約30日周期の変動が見られることがわかった。この流量変動は日本海内外の水位差の変動である程度説明できること(R$\sim$0.5)、また、函館の風の東西成分と弱いながら相関がある(R$\sim$0.3)ことがわかった。