緊急時海洋環境放射能評価システム
American Geophysical Union 2019 Fall Meeting (AGU 2019)
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- 開催年月日
- 2019年12月
- 記述言語
- 英語
- 会議種別
- 国・地域
- アメリカ合衆国
原子力機構は、緊急時海洋環境放射能評価システムを開発した。本システムは、現在試験運用中であり、原子力施設から海洋へ放出される放射性核種を想定して、海洋拡散予測を毎日行っている。本研究では、システムで実行される海洋拡散シミュレーションの予測精度を検証するため、海況の予測データと再解析データを入力して、福島第一原子力発電所から放出されるセシウム137を想定した海洋拡散シミュレーションを実行した。予測シミュレーションと再解析シミュレーションの結果を比較することで、予測精度を定量的に評価した。また、アンサンブル予測を実行することで、予測精度を向上させることに成功した。さらに、領域海洋モデリングシステムを導入し、沿岸域と沖合域の海洋循環を高精度に計算した。その結果、サブメソスケール渦と潮流がセシウム137の海洋拡散に影響を与えることが示唆された。