2018年5月
当院における腎移植後に発生した移植後リンパ増殖性疾患(PTLD)5症例の検討
腎移植・血管外科
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- 巻
- 29
- 号
- 1
- 開始ページ
- 15
- 終了ページ
- 19
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 腎移植・血管外科研究会
【背景】移植後リンパ増殖性疾患(post-transplant lymphoproliferative desorder:PTLD)は、近年増加傾向にある。【対象と方法】当院で1988-2015年の間に行われた413症例を対象に、PTLDを発症した5症例を後方視的に検討した。【結果】男性3例、女性2例で、移植時の年齢の中央値は51歳、PTLD診断時の年齢の中央値は55歳、腎移植後にPTLDと診断されるまでの期間の中央値は142ヵ月だった。5例のうち1例は死亡、3例は透析再導入となった。死亡した症例を除き、全例で免疫抑制薬の減量・中止が行われ、1例で外科的切除術、1例で化学療法、1例で両者併用が行われた。【結論】5人のPTLDのうち、4人がLate onsetであり、腎移植後の継続的なスクリーニングが必要であると考えられた。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 0915-9118
- 医中誌Web ID : 2019202781