論文

2014年6月

ドナーおよびレシピエント年齢が献腎移植の予後に与える影響の検討

腎移植・血管外科
  • 中川 由紀
  • ,
  • 池田 正博
  • ,
  • 田崎 正行
  • ,
  • 齋藤 和英
  • ,
  • 高橋 公太

25
1
開始ページ
33
終了ページ
39
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
腎移植・血管外科研究会

【目的】献腎提供の少ない日本では、長い待機期間を有しないとレシピエントとして選定されることが少ない。そのため高齢者、長期透析患者が選定される事が非常に多い。そこで、このようなマージナルなレシピエントに若年者の提供腎がどのような影響をうけるのか、また高齢者の提供腎が、若年者のレシピエントの予後にどのような影響をうけるのか検討した。【対象と方法】われわれの施設における献腎移植55症例に対してドナー・レシピエントを50歳未満・50歳以上でそれぞれ分類し、その予後を検討した。【結果】10年生着率はG1 84.2%、G2 54.4%、G3 83.3%、G4 53.8%で若年者のレシピエントにおいて若年者ドナー(G1)に比べ高齢者ドナー(G2)では有意に生着率は低かった(P=0.014)。しかし高齢者レシピエントではドナー年齢で生着率に有意差を認めなかった(G3:G4 P=0.409)。【結語】若年者のレシピエントに高齢者の提供腎を移植する事は、その予後を不良とする可能性が高い。余命の長い若年者のレシピエントに対しては、年齢による振り分け選定を検討する必要性がある。(著者抄録)

リンク情報
URL
https://search.jamas.or.jp/index.php?module=Default&action=Link&pub_year=2014&ichushi_jid=J02752&link_issn=&doc_id=20140925300006&doc_link_id=%2Fdl9renal%2F2013%2F002501%2F007%2F0033-0039%26dl%3D0&url=http%3A%2F%2Fwww.medicalonline.jp%2Fjamas.php%3FGoodsID%3D%2Fdl9renal%2F2013%2F002501%2F007%2F0033-0039%26dl%3D0&type=MedicalOnline&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00004_2.gif
ID情報
  • ISSN : 0915-9118
  • 医中誌Web ID : 2015008860

エクスポート
BibTeX RIS