2014年1月
【糖尿病性腎症への進歩した腎代替療法-その標準化と個別化】腎移植
臨床透析
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- 巻
- 30
- 号
- 1
- 開始ページ
- 119
- 終了ページ
- 126
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (株)日本メディカルセンター
腎移植は免疫抑制薬の進歩などにより成績が向上しており,優れた腎代替療法として有用性が確立している.糖尿病性腎症(DM腎症)の慢性腎不全患者は,心血管疾患(CVD)による死亡リスクが高く,透析導入後の予後は非常に悪い.一方,腎移植では透析に比べて生命予後の改善が望める.さらに透析による合併症を避けて腎移植を行うことが,移植腎生着率・生存率の上昇につながる.DM腎症患者ではとくにCVDを含む合併症の評価が重要であり,術前に十分な精査を行う.術後は手術侵襲,免疫抑制薬などにより糖尿病が悪化することが多く,厳密な血糖コントロールが必要となる.またDM腎症の再発が腎生着率を低下させるため,移植後も長期にわたり糖尿病の治療が必要である.(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 0910-5808
- eISSN : 2433-247X
- 医中誌Web ID : 2014108405