2015年4月 - 2017年3月
妊娠期ヒ素曝露によるF2肝腫瘍増加機序解明のための精子の網羅的DNAメチル化解析
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究 挑戦的萌芽研究
C3Hマウス雌(F0)の妊娠期に無機ヒ素を投与すると、F1雄を介してF2雄で肝腫瘍が増加する。その原因としてF1精子のDNAメチル化変化の関与を仮定し、妊娠期ヒ素曝露によるF1精子のDNAメチル化変化を次世代シークエンスを用いたRRBS法によって解析した。その結果、対照群と比較してヒ素群F1精子でDNAメチル化が増加または低下したシトシン(DMC)および領域(DMR)、および遺伝子発現の制御に重要な転写開始点付近のDMR (promoter DMR)の検出に成功し、ヒ素群F1精子がF2に影響を伝える経路のさらなる検討のための重要な手がかりを得た。
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- 課題番号 : 15K15246
- 体系的課題番号 : JP15K15246