2013年
黒瀬川河川水中におけるジウロン、イルガロール、フェニトロチオンの濃度
日本地球化学会年会要旨集
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河川水中における農薬の残留は最も重要な環境問題のひとつである。本研究では東広島市黒瀬川の6か所で毎月河川水の採取を行い、フェニトロチオン、ジウロンおよびイルガロールについて調査した。試料から対象化合物を固相抽出し、HPLC/UV-Visを用いて定量した。濃度の範囲はそれぞれ、ジウロン (n.d-4620ng/L)、 イルガロール (n.d-50ng/L) 、フェニトロチオン (n.d-310ng/L)であった。ジウロンは稲の作付が行われる5月に濃度が最も高く、フェニトロチオンは4月に最高の濃度であり、稲育苗床での使用に起因することが考えられた。イルガロールは1か所のみで検出され、5月に最も高くなったが、ジウロンより低い濃度であった。これは建物用の保護塗料に起因していると考えられた。