共同研究・競争的資金等の研究課題

2007年 - 2008年

GlialCellsMissing遺伝子ノックアウトマウスにおけるグリア細胞産生

文部科学省  科学研究費補助金(萌芽研究)  萌芽研究

課題番号
19650096
資金種別
競争的資金

glial cells missing(gcm)遺伝子はDrosophilaにおいてグリアと神経細胞間の運命決定を担う。哺乳類からは2種類のgcmホモログ(gcm1,gcm2)が単離されているが、中枢神経系における発現レベルが低く、その機能は不明な点が多い。研究代表者は、gcm1/2ダブルノックアウトマウスを詳細に解析することにより、gcm1/2遺伝子のグリア細胞さらには神経幹細胞の発生における役割の解明を目指した。gcm1/2ダブルノックアウトマウスは胎生8.5日までに致死となるため、通常の組織学的方法では胎生中期以降に分化してくるグリア細胞の解析は困難であった。そこで、早期胚(胎生5.5〜7.5日)からIeukemia inhibitory factor(LIF)依存性に、浮遊細胞塊(neurosphere)を形成する未分化神経幹細胞を培養し、さらにin vitroで神経幹細胞を誘導培養する技術を用いて本研究を行った。
本年度はまず、gcm1/2遺伝子の胎生5.5〜7.5日胚での発現を、RT-PCRにて検討した。その結果、早期胚の外胚葉(予定頭部領域)で、gcm1/2ともに発現していることが判った。gcm1/2ダブルノックアウトマウスが致死となる以前の、胎生7.5日胚のepiblastから培養下で未分化神経幹細胞、さらには神経幹細胞の誘導を行った。その結果、gcm1/2ダ...

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/p/19650096
ID情報
  • 課題番号 : 19650096