2013年
野生酵母の気泡生産量の評価に関する研究
日本調理科学会大会研究発表要旨集
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- 開催年月日
- 2013年 - 2013年
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 主催者
- 日本調理科学会
【目的】自家培養した野生酵母の気泡生産量の評価に試み,発酵食品の開発をめざした酵母の選抜に役立てる.<br>【方法】2012年度の冬季に愛知県に生息する野生酵母を採取し,自家培養し保存した.実験前に生酵母を再培養し,濁度法により酵母濃度を一定にし,ガストラップチップやダーラム管(目盛付)を用いて酵母の気泡生産量を目視で経時的に観察した.なお,培養は30℃のインキュベーターを用いて行った.<br> また,顕微鏡(オリンパス製:生物顕微鏡CX41LF)を用いて,野生酵母の形状を観察し記録した.<br>【結果】ガストラップチップを用いると,培養液中で酵母由来の発泡有無を確認できたが,グルコース添加培養液の場合は発泡の有無に関わらずチップが浮遊しやすく,目的の観察が困難であった.そこで,ダーラム管を用いて同様に観察すると,経時的に気泡量が増加することがわかった.酵母の耐性の種類によって,気泡量の時間依存性が異なる傾向にあった.気泡量の程度は,培養時の酵母添加量に影響を受けやすいため,今後,培養液中の生菌数との関係について検討していく.<br> また,顕微鏡観察により,野生酵母はこれまでの研究報告と同様の形状をしていたが,今後は同定実験の必要性があると思われた