2010年4月 - 2013年3月
顔知覚のしくみの解明:顔錯視と知覚学習からの多面的アプローチ
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
顔知覚のしくみを解明するため、顔錯視と知覚学習の観点から実験を行なった。心理物理学的測定方法を用いて顔における錯視および化粧による錯視効果を客観的・定量的に測定した結果、顔の内部特徴のみならず輪郭もまた「全体処理」されていること、また化粧は顔のパーツ間の複雑な錯視効果を生じることなどが見出された。知覚学習の観点からは、見慣れた知人の顔に似ている未知顔では似ている度合が誇張されて記憶されていること、また断片的にしか学習していない顔に対する単純接触効果が元の全体顔に般化することなどが見出された。
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- 課題番号 : 22530795