共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2022年3月

哲学と人類学との新たな交錯

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
19K00004
体系的課題番号
JP19K00004
配分額
(総額)
4,160,000円
(直接経費)
3,200,000円
(間接経費)
960,000円

哲学と人類学の交錯を目標とした本科研は、本年度においては哲学者4人と人類学社会学側で6、7名の研究者によっ手、本科研を一つのベースとして共同著作を作成するということとそて、本年度の研究はほとんどが、その発表および質疑応答、最終的に刊行されるべき原稿の執筆およびそのやりとり、相互的な疑問の提出と下記直しなど研究会の開催についやされた。なお、本科研は本園度が最終年限であったが、もともと海外発表を予定していた予算などがコロナウイルスによる諸状況に選ってほとんど執行ができず、また研究者相互の連携も対面ではまだ憚られる時期が多かったため、予算的にすべてを使い切れないため、来年度に繰り越し、これをもって書籍出版のための版下代にあて、本年度はZoomなどを介した上記の研究の遂行にほぼすべての研究を割くことにした。
人類学は、レヴィ=ストロース以降の世代である、デスコラやケック、あるいはブラジルのヴィヴェイロス・デ・カストロなどが提示するさまざまな議論が問題になるなかで、英米ではこれと類似しながらも、直接的な交錯はなく、ストラザーンやワグナーなどの議論が進展している。科研費を元とした出版物のための研究会においてはこうした人類学理論の問題を、哲学の側からどのようにあつかい得るのかを、レヴィ=ストロースや20世紀の社会学的状況によるコンテクスト化を企てるとともに、人類学の側としてはこうした哲学の理論を受けて、現代的な科学人類学(ラトゥールなど)をも引きうけつつ、どう応じれるのかが大きな問題として浮き上がっていった。年度内にそれぞれの論者の原稿が書き上がり、次年度に残りの予算で、本科研の研究代表者および分担者を中心に、勁草書房から成果報告書を兼ねた書物が出版される予定である。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19K00004
ID情報
  • 課題番号 : 19K00004
  • 体系的課題番号 : JP19K00004

この研究課題の成果一覧

論文

  2

書籍等出版物

  2
  • 檜垣, 立哉, 山崎, 吾郎, 磯, 直樹, 久保, 明教, 小林, 徹, 近藤, 和敬, 近藤, 宏, 里見, 龍樹, 山森, 裕毅 (担当:分担執筆, 範囲:「第9章 デュルケムはパンドラの箱を開けたか――思考の非個人主義と非人間主義」)
    勁草書房 2022年12月 (ISBN: 9784326103140)
  • 床呂郁哉編 (担当:分担執筆, 範囲:檜垣の担当箇所12章「動物と人間ーわざ論の視角から」)
    京都大学学術出版会 2021年11月

講演・口頭発表等

  3

学術貢献活動

  9