2016年4月 - 2019年3月
科学的・文化的実践のネットワークにおいて抽象的観念が果たす役割の解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究 挑戦的萌芽研究
本研究は、科学的・文化的実践のネットワークにおいて抽象的な観念が果たす役割を、具体的な事例分析と理論的な研究を通じて解明することを目的として行われた。具体的な事例としては、ロボットやAIをめぐる科学的実践における技術的特異点(シンギュラリティ)やフィジーの文化的実践における「マナ」といった抽象的観念の働きを比較検討し、理論的には現代人類学における「存在論的転回」と現代哲学における「思弁的実在論」における種々の議論を接続する回路を検討した上で、抽象的観念の働きを具体的かつ理論的に捉えうる方法論として「述語的ネットワーク論」を構成するに至った。
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- 課題番号 : 16K13302
- 体系的課題番号 : JP16K13302