2017年4月 - 2020年3月
きのこ類における栄養成長から生殖成長への切換えに関わる分子スイッチの特定
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
光照射後1時間で発現する遺伝子の中に子実体発生に必須な遺伝子であるcfs1があったことから、RNA-seqにより光照射後1時間で急激に発現する遺伝子の解析を行った。その結果光照射後1時間で発現する転写因子や、cfs1と同様脂質合成に関わる遺伝子の発現を確認できた。そこでそれらの遺伝子をゲノム編集で破壊したところ、脂質合成に関わる遺伝子の破壊株で子実体発生が抑制される株を得ることができた。一方転写因子と考えられる遺伝子の破壊株からは子実体発生が抑制される株は得られなかった。以上のことから、脂質合成は子実体発生誘導に大きな役割を果たしていることが明らかになった。そこで、網羅的な脂質解析を行い、子実体発生直前に増加している脂質の特定を行なった。
fccm2等光照射後18時間程度で発現量が増加する遺伝子を破壊したところ、knot形成ではなく子実体の成熟等に影響が出たことから、knot形成に必須な遺伝子の発現はそれより前に起きると考え、光照射後6時間で発現上昇する遺伝子についてRNA-seq解析を行った。その結果、ハイドロホビン等の形態形成に関わると考えられる遺伝子の発現が上昇していることが明らかになった。
昨年度光照射後1時間で発現上昇するfas1遺伝子プロモーターにルシフェラーゼ(luc)を繋ぎ、光照射することによりluc発光が観察される系を確立した。そこでその株からUV照射により光照射してもluc発光が強く誘導されない株を獲得することができた。それらの株は光照射によるfas1発現に関わる遺伝子に変異が生じた可能性があることから、今後遺伝解析を進める
fccm2等光照射後18時間程度で発現量が増加する遺伝子を破壊したところ、knot形成ではなく子実体の成熟等に影響が出たことから、knot形成に必須な遺伝子の発現はそれより前に起きると考え、光照射後6時間で発現上昇する遺伝子についてRNA-seq解析を行った。その結果、ハイドロホビン等の形態形成に関わると考えられる遺伝子の発現が上昇していることが明らかになった。
昨年度光照射後1時間で発現上昇するfas1遺伝子プロモーターにルシフェラーゼ(luc)を繋ぎ、光照射することによりluc発光が観察される系を確立した。そこでその株からUV照射により光照射してもluc発光が強く誘導されない株を獲得することができた。それらの株は光照射によるfas1発現に関わる遺伝子に変異が生じた可能性があることから、今後遺伝解析を進める
- ID情報
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- 課題番号 : 17H03798
- 体系的課題番号 : JP17H03798