清水 和哉
シミズ カズヤ (Kazuya Shimizu)
更新日: 04/08
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水利用の障害となるカビ臭物質の産生機構の解明
1. カビ臭物質産生の引き金となる環境因子の同定
水域においてカビ臭物質を産生するのは、放線菌と藍藻類であることがわかっています。放線菌は抗生物質を産生する細菌であるため分子機構の研究が進んでおり、カビ臭物質の合成経路も明らかにされています。藍藻類も放線菌と同様の産生機構であることが考えられています。しかし、どのような環境因子がその産生機構のスイッチを入れるのかは、まだ十分にわかっていません。
本研究テーマの目的は、カビ臭物質の産生機構のスイッチを入れる環境因子を同定することにより、水環境制御によるカビ臭物質産生抑制手法の構築に寄与することです。
2. カビ臭物質合成酵素遺伝子群の発現制御機構の解明
かび臭物質の合成経路がどのような発現制御を受けているのか解明されていません。この発現制御機構を分子生物学的に明らかにすることによって環境の原位置の状況がどの様になれば、かび臭物質の産生が開始されるのかを予測できる手法の開発に繋がります