2014年
Compact STXMによる河川懸濁粒子中の有機物-粘土鉱物複合体の分析:チェルノブイリと福島の比較
日本地球化学会年会要旨集
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- 巻
- 61
- 号
- 0
- 開始ページ
- 210
- 終了ページ
- 210
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.14862/geochemproc.61.0_210
- 出版者・発行元
- 一般社団法人日本地球化学会
セシウム (Cs) は一部の粘土鉱物の層間に内圏錯体として取り込まれることが分かっている。そのためCsは粘土鉱物から脱着しにくい。しかし有機物が多く共存する環境では、有機物が粘土鉱物を覆うことによる阻害効果が起きるため、Csが粘土鉱物の層間に侵入し難くなること、脱着しやすい外圏錯体として吸着される割合が増えることなどが示唆されている。よって、有機物による阻害効果がよくはたらく環境では、溶存Csが増加し、結果的に河川や海に多くのCsが流出することにつながる。 このような背景を受けて、本研究ではナノスケールでの有機物のキャラクタリゼーションが可能な軟X線顕微鏡 (compact STXM) の開発を行い、有機物による阻害効果がよくはたらくと考えられるウクライナ・チェルノブイリ地域の河川懸濁粒子と、阻害効果があまりはたらいていないと考えられる福島地域の河川懸濁粒子を対象として、STXMによる単一粒子中の有機物-粘土鉱物複合体を分析した。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.14862/geochemproc.61.0_210
- J-Global ID : 201402239428998345
- CiNii Articles ID : 130005482275
- identifiers.cinii_nr_id : 9000347188352