基本情報

所属
大谷大学 学習支援室 学習支援アドバイザー
関西大学 総合情報学部 非常勤講師
京都保育福祉専門学院 保育科 非常勤講師
学位
学士(人間科学)(2019年3月 大阪大学)
修士(人間科学)(2021年3月 大阪大学)

連絡先
k.yanagida1129gmail.com
ORCID iD
 https://orcid.org/0000-0003-4876-0925
J-GLOBAL ID
202101002060030274
researchmap会員ID
R000018121

 

専攻は教育哲学・教育思想史です。政治哲学や高等教育についても専門領域として研究しています。


(1)博士論文のテーマとして、ヴィルヘルム・フォン・フンボルトの初期の政治理論を、代表的な著作『国家活動の限界』を中心に研究しています。リベラリズムを中心とした西洋政治思想史および現代政治哲学の知見を手掛かりに、『国家活動の限界』の政治的議論を陶冶(Bildung)および教育の理論として再構成することを目指しています。
修士論文では、予備的な研究として、フンボルトの『国家活動の限界』とJ. S. ミルの『自由論』における政治理論と陶冶理論の比較を行いました。博士論文ではフンボルトを単独で扱いますが、ミルとフンボルトの比較研究やミル研究についても継続して取り組みたいと考えています。

 

(2)サブテーマとして、大学教育や高等教育の領域に対する哲学的な手法によるアプローチに取り組んでいます。この研究は、ロナルド・バーネット(R. Barnett)を立役者として近年英語圏を中心に盛り上がっている高等教育の哲学(philosophy of higher education)の研究動向を踏襲しています。目下の課題は、個別の学問分野に根ざしたリベラルな高等教育の目的についての概念的・規範的な説明を提示することです。
また、ニューマン、カント、フンボルト、オルテガ、オークショット、リオタール等の著作に代表される古典的な哲学的大学論の再構成にも関心があります。

 

(3)英米系の現代教育哲学にも関心を寄せています。博士論文の執筆後には、リベラリズムを中心とする現代政治理論の知見を基盤とした公教育や道徳教育、シティズンシップ教育に関する規範的な哲学的議論の構築に取り組んでみたいと考えています。関連して、20世紀のイギリスに主要な発展をみた、分析哲学的な手法に即した教育哲学の伝統にも関心があります。いずれのテーマについても、フンボルトの政治理論や、ドイツの陶冶理論の伝統と連続的に考えてみたいと思っています。

 

※博士課程に3年間在学し、研究指導認定を終えましたので、博士学位の取得を目指しながら常勤・非常勤を問わず高等教育機関における研究・教育職を探しています。


受賞

  1

論文

  5

主要なMISC

  4

書籍等出版物

  2

主要な講演・口頭発表等

  14

担当経験のある科目(授業)

  2

所属学協会

  8

共同研究・競争的資金等の研究課題

  3

社会貢献活動

  2